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 御遺命の国立戒壇抹殺こそ亡国の根源

   偽戒壇・正本堂以降 日本は亡国の道を

   御遺命を守り奉った顕正会の使命重大

 
 きょうの総幹部会も素晴らしいですねー。功徳の歓喜と広宣流布への大情熱がたぎり、まことに素晴らしい。大感動いたしました。
 
 「有難い」と「広宣流布」
 
 いま全顕正会には、広布前夜の大地動乱・大罰の時代を迎え、地涌の菩薩の魂がみなぎってまいりました。「自分はなんと有難い御本尊様にお値いできたのか。何としても御奉公しなければ申しわけない」と。この思いが、入信早々の人々にまで湧き上がっているのです。
 先ほどの体験発表にもあったでしょ。入信したばかりの人たちが、共に「有難い」「有難い」の言葉を交わし、人にも教えたいと云ってると。これなんですね。
 いいですか。地涌の菩薩の魂とは、この「有難い」の歓喜と「広宣流布」の決意なんです。この思いが湧いて来たら、もうただの素凡夫ではない。「有難い」の心があれば、必ず南無妙法蓮華経と唱え奉る。「広宣流布」の思いがあれば、必ず人にも勧める。そうなれば、もうその人は、勿体なくも御本仏日蓮大聖人の弟子であり、地涌の菩薩の一分であります。
 ゆえに諸法実相抄には「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は、男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」と。
 この御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱え、人にも勧め弘める者は、ことごとく地涌の菩薩である―と、勿体なくも大聖人様が仰せ下されている。
 さらに大聖人様は「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり。未来も又しかるべし、是れあに地涌の義に非ずや。剰え広宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は大地を的とするなるべし」と仰せあそばす。
 大聖人御入滅後においても、地涌の流類が続々と出てきてお題目を唱えるようになる。そしていよいよ広宣流布の時には、大聖人様は六万恒河沙といわれる無数の地涌の流類を召し出だされ、広宣流布を成さしめ給うのであります。
 今、大事な御遺命を守り奉り、解散処分を受けるとも、その弘通すでに一五〇万に達せんとしているこの顕正会こそ、まさしく広布前夜、大聖人様に呼び出だされた地涌の流類の大集団であります。そしてこの大集団は、いま広布前夜の大地動乱を見て、いよいよ「早く広宣流布をしなければ」と、鋼のような決意に立っているのであります。
 
 全日本人が松野抄を拝すべき
 
 さて、いま顕正会員は全員が「松野抄」を拝読して感激しております。しかし私は、今こそ全日本人がこの御書を拝読すべきと思っております。こんどの大震災で生死無常を感じない日本人は一人もいない。一瞬のうちに二万数千人の命が消えたのです。
 大聖人様は人生のはかなさを、こう仰せられている。
 「憂き世の中のあだにはかなき事、讐えば電光の如く、朝露の日に向かいて消ゆるに似たり。……人皆此の無常を遁れず、終に一度は黄泉の旅に趣くべし」と。
 きのうまで自分を守ってくれた親を失った子供、目に入れても痛くない我が子を失った親、その悲しみ辛さは、とうてい言葉にはならないでしょう。
 さらに大聖人様は「是くの如く生死無常・老少不定の境・あだにはかなき世の中に、但昼夜に今生の貯えをのみ思い、朝夕に現世の業をのみなして、仏をも敬わず、法をも信ぜず・・・」と仰せあそばす。
 いかにカネを貯めようとも、あの世には持っていかれない。いかに地位や肩書きを誇っても、あの世では通用しない。死ねばたった一人になってしまう。そして真っ暗な道を一人で行かなければならないのです。
 もしその人が地獄に堕ちたならば、三途の川のほとりには奪衣婆と懸衣翁が待っていて、どんな立派な衣装を着ていようと、身ぐるみ剥いで裸にしてくれる。
 この、あだにはかなき人生をお救い下さるのが仏様ですよ。仏様は現世だけではない、来世までもお救い下さる。これが現当二世の大利益です。
 もしひとたび、日蓮大聖人を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉れば、必ず現世の生活も守られ、臨終には成仏の相を現じ、死後の生命も守られる。まさに御本尊様こそ現世安穏・後生善処の唯一の大法であります。
 この御本尊を信ぜしむるために、大聖人様は竜の口の頸の座にまで臨まれ、あの大現証をお示し下されたのです。
 そして竜の口以後「日蓮が魂を墨にそめながして書きて候ぞ、信じさせ給へ」と仰せられた。あの竜の口の大現証を拝見すれば、いかなる者も御本尊を信ずる。
 まさに「仏とはかくなるものぞ」ということを、眼前の強烈な事実を以てお示しあそばし、その上で、大聖人様の御魂を御本尊として、末法の一切衆生に留め置き下されたのであります。
 いま大罰の時代を迎えて、人々は心の奥ではみな御本尊を待っている、命かけて信じ切れる仏様を求めている。この一切大衆に、慈悲と勇気と忍耐を以て、日蓮大聖人の大恩徳を教えるのが、地涌の菩薩なのであります。
 
 六・七月法戦
 
 さあ、六・七月の法戦を迎えました。大事な本年も、いよいよ後半突大であります。私は六・七月の法戦を、一五〇万を決定的にする法戦であると思っております。誓願は一万四千といたします。
 全員が弾む心で、一五〇万法城の石垣を一つずつ積みたい。全組織が勝って七月の総幹部会で、みなで喜び合いたいと思っておりますが、みなさん、どうでしょうか。(大拍手)
 
 原発はすべて廃止すべき 
 
 さて東日本巨大地震は、原発が、地震にいかに脆く弱いものかということを、白日のもとに晒しました。福島原発は地震直後、すでに炉心溶解、いわゆるメルトダウンを起こしていたことが、今になって分かった。しかも収束の目処は今なお不明ですよ。
 何よりも、放射性物質がどれほどの地域に広がるのか、どれほどの期間続くのか、どれほど人体に害を及ぼすのかということが全く分からない。まさに大災厄です。
 
 危険きわまる浜岡原発
 
 しかし、この福島原発より、もっと危険なのが浜岡原発ですよ。イギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」までが、「浜岡原発は世界で最も危険だ」などと言っております。
 なぜ浜岡原発が最も危険なのかといえば―― 
 一つには、3・11巨大地震によって、東海地震の発生が早まって来たこと。
 二つには、浜岡原発が東海地震の想定震源域の真ん中に建っていること。
 そして何より重大なことは、首都圏の近くにあるということです。浜岡原発から首都圏まではわずか二〇〇キロですよ。
 
 「東京・名古屋まで汚染」
 
 先月の総幹部会で、石橋克彦博士の見解を紹介いたしました。こういうことでしたね。
 「東海地震はマグニチュード8・0と想定されているが、もっと大きくなる可能性がある。……浜岡で大事故が起きれば、東京や名古屋も強い放射能汚染を受ける恐れがある」と。
 東京から名古屋にいたる地域は、日本の中心ですよ。もしこの地域の住民が、住居・土地・職業を奪われ長期にわたって避難生活を余儀なくされたら、それだけで日本は壊滅です。
 
 「首都・静岡県で二千五百万人死亡」
 
 さらに、もう一人の学者の見解を紹介します。この大は京都大学・原子炉実験所の小出裕章助教であります。六十一歳だそうです。放射線計測と原子力安全を専門とし、権威といわれている。この人は前から「原子力発電所とは、広島原爆数千発分の゙死の灰゙を抱えた機械である」と言っておりました。
 この小出さんが浜岡原発について、最近、次のように述べているのです。
 「浜岡原発は、即時、廃炉にすべきである。私のシミュレーションでは、浜岡原発全体が破局的事故を起こした場合、放射線被曝による長期のガン死を含め、首都圏や静岡県などで約二五〇〇万人が死亡する可能性がある。また原子炉全部でなく、たとえ一基だけの事故でも、地元・御前崎市の住民は九割、一九五万人が亡くなる可能性がある」と。
 この中の「放射線被曝による長期のガン死」というのは、放射性物質を体内に取り込むことにより、身体の内部から被曝する、いわゆる「内部被曝」ですね。細胞内の生化学反応がメチャクチャになってしまう。そして五年、十年、二十年も経ってから、下痢・嘔吐・出血し、ガンや白血病を引き起こし、死にいたるというものです。
 飛散した放射性物質による内部被曝の危険性は、広範囲・長期に及ぶといわれているが、その実態は、今回の福島原発事故においても、政府にも東電にもわからない。そこに原発の恐ろしさがあるのです。こんどの巨大地震で、初めて原発の危険性が白日に晒されましたが、私は原発はすべてやめるべきだと思っております。
 それに替わる代替エネルギーも、当面は火力発電で、そして将来は太陽熱・地熱・水力等の自然エネルギーでやるのです。本気になったら必ずできる。広宣流布になったら必ずそうなる。だから早く広宣流布しなければいけないのであります。
 
 憂えるはお山のこと
 
 それにしても、小出さんの「首都圏や静岡県などで、約二五〇〇万人が死亡する可能性がある」との指摘は、放射能計測の権威の言葉だけに、何とも恐ろしいものです。
 しかし、この浜岡原発について、私が心の奥で最も憂えていたのは、お山のことです。戒壇の大御本尊まします富士大石寺が、戒壇建立の霊地たる天生原が、もし放射能汚染を受けたら、どうなる。チェルノブイリのごとく、二十年もそこに立ち入ることができなくなったら、大聖人様の重大な御化導が妨げられるではないかと――心密かに憂えておりました。
 
 浜岡原発 突如全面停止
 
 ところが―、この浜岡原発が、菅総理大臣の突然の停止要請によって、要請からわずか八日後の五月十四日、全面停止になってしまった。
 これまで「運転停止」を求める訴訟がずーっと続いていただけに、突如のこの全面運転停止。
 
 御遺命破壊の謀議こそ亡国の根源 
 
 だが、国を亡ぼす、もっともっと重大な癒着・馴れ合いが、仏法の世界で起きていた――それが、偽戒壇・正本堂建立の共同謀議であります。
 その目的は、日蓮大聖人御遺命の「国立戒壇」を抹殺するところにあった。主犯は創価学会、共犯は宗門です。選挙を至上とする池田大作には、世間に抵抗の多い国立戒壇が邪魔だった。そこで彼は宗門の貫首を籠絡して、国立戒壇を否定させた上で「正本堂こそ御遺命の戒壇である」と言わせた。
 時の貫首・細井日達は、まさしく御遺命を売り渡したのであります。
 
 最大の冒涜
 
 そしてこの偽戒壇に、恐れ多くも戒壇の大御本尊を居え奉った。このことが、いかに大聖人様の御心を蹂躙し、冒涜することになるか――。
 いいですか。広宣流布の暁に国立戒壇に安置し奉るべき戒壇の大御本尊を、国立戒壇否定のために建てた偽戒壇に居え奉ったのです。
 言い換えれば、偽戒壇を御遺命の戒壇と思わせるために、戒壇の大御本尊を利用し奉ったのであります。大聖人様を冒涜し奉ること、これより甚だしきはない。
 
 二冊の悪書
 
 この大悪事を見て、私はいよいよ諌暁を強めた。これに対し池田大作は、当時、宗門随一の学者と見られていた教学部長の阿部日顕に、「国立戒壇論の誤りについて」と「本門事の戒壇の本義」という二冊の悪書を書かせて対抗した。
 
 宗外の学者をも利用
 
 それだけではない。池田大作は宗外の学者まで動員した。一例を挙げれば、身延系の坊主で金沢大学教授になっていた戸頃重基という男がいるが、これまで利用したのです。この男は「立正安国論は、幕府に対する日蓮の就職論文である」(日蓮という人・その虚像と実像)などと暴言を吐いていた、信心の欠片もない者です。
 さらに彼は「日蓮の思想と鎌倉仏教」という自著において、国立戒壇の根拠となる三大秘法抄を「偽書だ」と主張し、こう記している。「三大秘法抄が今や偽作であることが判明した以上、日蓮を国立戒壇論者とみなす見解を否定する必要がある」
 「判明した」などと極めつけているが、彼は少しも証明していない。勝手に独断しているだけです。
 さらに「三大秘法抄は、実に日蓮の宗教を歪曲する不潔きわまる偽撰遺文として、日蓮門下は進んで廃棄しなければならない」などと謗言を吐いている。学会はこの主張に目を付けて、利用したのです。
 学会は、この謗法の悪僧をわざわざ大石寺に案内して、副会長が付き切りで正本堂を見学させ、その感想文を麗々しく聖教新聞に掲載した。顕正会を解散処分にした二月後の昭和四十九年十月のことだった。その戸頃の文には、正本堂を讃嘆した上で、こういう記述がある。
 「狂信的なファッショ分子、妙信講のごとき特殊グループなど、学会員は乗り越えていかなければならない」と。
 このように、学会は国立戒壇を否定して正本堂のたばかりを守るためには、宗外の学者まで動員した。東京電力が学者を動員したのと、まことによく似ている。これが、たばかりをなす者の常套手段なのです。
 
 正本堂から亡国始まる
 
 いいですかー。偽戒壇・正本堂は、まさしく御本仏の御遺命たる国立戒壇を抹殺するための「魔の殿堂」であったのです。だから、この正本堂が完成した昭和四十七年(一九七二年)以降、日本は亡国の道を歩み始めている。
 見てごらんなさい。正本堂完成の年に、中国の周恩来首相は池田大作を動かし、田中内閣に働きかけて日中国交樹立をなさしめている。これより日本から膨大なカネがODAの名目で中国に流れ、文化大革命で疲弊し切っていた中国を蘇らせ、いま日本を脅かす軍事超大国、核の大国ができたわけであります。
 そして中国共産党による「日本解放」の秘密指令「日本解放第二期工作要綱」がまとめられたのも、この年ですよ。その文書には「日本が現在保有している国力のすべてを、中国共産党の支配下に置くことを基本戦略にする」旨の記述がある。これから巧妙な対日工作が始まったのであります。
 また国家破産をもたらす国債の濫発も、正本堂以降から本格的に始まっている。
 さらに浜岡第一原発の一号機の運転開始も、正本堂完成四年後の一九七六年三月であった。以後、原発が次々と列島に林立したのであります。
 まさに他国侵逼といい、国家破産といい、原発災害といい、日本を亡ぼす災厄の元は、すべて正本堂に起因している。御本仏の御遺命に背けば国亡ぶこと、よくよく知るべきであります。
 
 大罰の中に仏を求める
 
 一方、これまで慢心から仏法を無視していた日本の人々も、この大罰の中に、皆、お救い下さる仏様を心の中で求めているのです。「衆生に此の機有って仏を感ず」(御義口伝)とは、このことです。
 安全神話が次々に崩れ、もう頼れるものは何もない、その深刻な不安の中に、人々は始めて「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」の、絶大威徳まします日蓮大聖人に手を合わせるようになる。「南無妙法蓮華経」とその御名を唱え奉るようになるのであります。
 さきほどの体験発表の中にもあったですね。大地震で近所の人たちが恐怖におののきすくんでいた時、一人の顕正会員が「南無妙法蓮華経」と唱え出したら、みなが一緒になって唱えたという。
 やがて日本全体が「前代未聞の大闘諍」「他国侵逼」に脅えるとき、顕正会の諌暁の師子吼を聞いて、「自分も日蓮大聖人に救って頂こう」と、声をつるべて南無妙法蓮華経と唱え奉る時が来るのです。「日本国一時に信ずる事あるべし」が事実となるのであります。
 
 無道心の輩
 
 このような大それた悪事、大聖人様は断じてお許しにならない。よって顕正会をして諌暁せしめ、諸天をして学会・宗門を分裂せしめ、ついに正本堂を崩壊せしめ給うたのであります。
 だが、正本堂が崩壊しても、学会・宗門は今なお「国立戒壇」だけは否定し続けている。実は宗門は、池田大作に要求されて昭和四十五年四月二十七日に、宗教法人・日蓮正宗の責任役員会において、国立戒壇の放棄を機関決定している。これこそ「宗門の公式決定」ですよ。これが未だに呪縛となっているのです。まさに第六天の魔王の力を感ずる。
 かくて学会はもちろん宗門も、正本堂というインチキ手品の種がバレても、なお「国立戒壇」だけは頑なにこれを否定しているのです。しかも宗門にいたっては、恐れげもなくカネ儲けのために不敬の御開扉を強行している。
 
 大罰の時代到来
 
 ここに諸天は怒り、いよいよ巨大地震を号鐘とする「大罰の時代」が始まったのであります。いいですか。第六天の魔王というのは、仏様の化導を妨げるのをその役割としている。
 よって御在世の日本国は、この天魔の働きにより国中が正念を失い、あろうことか大慈大悲の大聖人様の御頸を刎ね奉らんとした。そして今にいたるまで背き続けているのです。加えて今、正系門家まで天魔にたぶらかされ、御遺命を抛ってしまった。どうして、国の亡びぬことがあろうか。それが、いま始まった大罰の時代なのであります。
 しかし大聖人様は、この大罰の中に全日本人に御本尊を信ぜしめ、広宣流布をあそばす。それをお手伝い申し上げるのが、御遺命を守り奉って、いま一五〇万に成らんとしている、この顕正会であります。
 さあ、全員が、いよいよ地涌の菩薩の魂に立って日本列島に広宣流布の熱風を巻き起こし、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。以上。(大拍手)
 
 

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