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 「創価学会会則 教義条項」の改正について  

         全国県長会議から 原田稔会長
 
 創価学会会則 第1章第2条 教義条項改正 平成26年11月8日
 改定の内容は、創価学会会則第1章第2条の教義条項であり、改定は11月7日の総務会で提案され、可決されました。
 
   世界広布新時代へ更なる飛翔
   日蓮仏法の本義に基づいた会則改正
    自行化他の実践で「人間革命」を成就
 
 折伏・弘教、聖教新聞拡大、そして教学試験を通しての人材輩出と、目覚ましい広布進展の中で、お元気な池田先生・奥様と共に、晴れやかに「創立の月」を迎えることができました。本当に、おめでとうございます。
 聖教新聞の拡大にあっては大きく部数を増やしていただき、誠にありがとうございました。また、歓喜の折伏のエピソードも、たくさんうかがっております。
 弘教・拡大に奮闘する同志の代表には、「11・18」記念カードも授与されます。折伏と聖教拡大のさらなる上げ潮で、創立の月を荘厳してまいりたい。
 今月23日に行う教学補任用試験については各地とも頑張ってくださっています。今まで活動に消極的だった方、未入会家族、また会友の方など、さまざまな方がいらっしゃると思います。「地区2人以上の合格者」の輩出を目指して、試験当日に皆が勇んで受験できるよう、共に学び、真心からの激励を行っていきたいと思います。
 そして今月末より、いよいよ財務納金が始まります。
 世界広布新時代の躍進を支える大切な財務です。広布部員全員に福徳と功徳があふれるよう、絶対無事故を真剣に祈り、丁寧に推進してまいりたい。
 ここ数年、財務を悪用して詐欺を企てた事例が発生しています。また一般的にも、詐欺の手口が非常に巧妙になっています。絶対に巻き込まれる方が出ないよう、注意を喚起して、大成功の財務にしてまいりたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。
 
 次に、創価学会の会則の改正について申し上げます。
 私どもは池田先生の指導のもと昨年11月、広宣流布大誓堂の建立によって世界広布新時代を開幕し、日本も世界も、新たな歓喜の前進を開始いたしました。
 広宣流布大誓堂にはすでに世界102カ国・地域の同志を迎えております。日本の各地から、"大誓堂へ、大誓堂へ"という滔々たる信心の流れは着実に勢いを増し、名実ともに、創価学会の「世界広布新時代」、すなわち、世界宗教としてのさらなる躍動が開始されたのであります。
 この世界広布の大いなる流れを決定づけたのは、ひとえに、池田先生の大闘争と未来を展望する構想にあったことは、いうまでもありません。
 とりわけ、平成3年(1991年)日蓮正宗宗門が創価学会を破門し、広宣流布を阻む魔の本性を現した際に、先生がその時をとらえて「魂の独立」を宣言されたことが、重要な分岐点でした。
 その魂の独立から23年。先生の指導通り、世界広布の歩みは日本において著しく進展しただけでなく、世界192カ国・地域にまで広がる大発展を遂げました。この間、宗門と決別してから入会した会員も多く、後継の青年部もたくましく成長し、前進を続けています。
 明年は創価学会創立85周年、池田先生の会長就任55周年、SGI発足40周年の佳節であり、学会は、いよいよ世界宗教として、新たな段階へ飛翔する時を迎えたのであります。
 
 今回、こうした経緯と世界教団としての発展の状況に鑑み、学会の会則の第1章第2条の教義条項を、創価学会の宗教的独自性をより明確にし、世界広布新時代にふさわしいものとするとともに、現在の創価学会の信仰の実践・実態に即した文言にするために、改正いたしました。
 この改正は、本日、所定の手続きを経て、総務会で議決されましたので、ご報告いたします。
 これまでの条文では「この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、一閻浮提総与・三大秘法の大御本尊を信受し、日蓮大聖人の御書を根本として、日蓮大聖人の御遺命たる一閻浮提広宣流布を実現することを大願とする」となっておりました。この会則は平成14年(2002年)に改正されたものです。
 当時、宗門との僧俗和合時代に信仰実戦に励んできた会員の皆さまの感情や歴史的な経緯を踏まえ、この「一閻浮提総与・三大秘法の大御本尊」については、「弘安2年(1279年)の大御本尊」を指すとの説明を行っていました。
 
 それを今回、次の通りにいたします。
 「この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ、御本尊に自行化他にわたる題目を唱え、御書根本に、各人が人間革命を成就し、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現することを大願とする」
 以下、改正条項の内容について説明いたします。 最初の「この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ」は、従来の会則から表現に変更はありません。
 次の「根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ」という部分について説明いたします。
 大聖人は、宇宙と生命に内在する根本の法を南無妙法蓮華経であると明らかにされました。そしてそれを、末法の全民衆の成仏のために三大秘法、すなわち、本門の本尊、本門の題目、本門の戒壇として具体的に顕されたのであります。
 末法の衆生のために日蓮大聖人御自身が御図顕された十界の文字曼荼羅と、それを書写した本尊は、全て根本の法である南無妙法蓮華経を具現したものであり、等しく「本門の本尊」であります。
 そして、「本門の本尊」に唱える南無妙法蓮華経が「本門の題目」であり、その唱える場がそのまま「本門の戒壇」となります。改正のこの部分は、その大聖人の法門を信ずるということであります。
 
 次に、「御本尊に自行化他にわたる題目を唱え」という部分について説明いたします。 世界広布新時代開幕から躍進へという世界広布の進展が加速しつつある時代性を踏まえて、信仰の本義をあらためて明確にしたいと思います。
 大聖人の仏法は、万人に開かれたものであり、三大秘法はあくまで1人1人の信仰において受け止められなければなりません。ある場所に特定の戒壇があり、そこに安置する御本尊が根本の御本尊で、その他の御本尊はそれにつながらなければ力用が発揮されないという、あたかも“電源の端子”の関係であるかのような本尊観は、世界広宣流布が事実の上で進展している現在と将来において、かえって世界広布を疎外するものとなりかねないのであります。
 大聖人の仏法における信仰の本義は、「根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法」を信じることにあります。具体的には、広宣流布を願い、御本尊を受持し弘めるという自行化他の実践であり、それは日々の学会活動そのものであります。そのことを「御本尊に自行化他にわたる題目を唱え」と表現いたしました。
 「受持」とは、「受持即観心」の法理に示されている通り、南無妙法蓮華経という根本の法が具現された御本尊を信じ、唱題することによって自身の内にある仏界が湧現するのであります。したがって、御本尊の力用は、自行化他の実践があるところに発揮されるのであります。
 大聖人の御本尊は、「法華弘通のはたじるし」(御書1243ページ)(※『日女御前御返事』新編1387頁)すなわち民衆救済のための御本尊であり、広宣流布のための御本尊であります。御本尊は広宣流布の誓願、信心で拝してこそ御本尊の力用が発揮されます。
 創価学会は、大聖人の御遺命である広宣流布を実現するために、宗門と僧俗和合し、弘安2年の御本尊を信受してきました。
 しかし、宗門はいつしか堕落し、衣の権威を笠に着て信者を蔑視し、創価学会を破門する暴挙に出ました。さらに法主詐称者の出現によって、永遠に法主が不在となり、宗門のいう法主の血脈なるものも断絶しました。大石寺はすでに大謗法の地とかし、世界広宣流布を目指す創価学会とは全く無関係の存在となったのであります。
 魂の独立以来、学会員は皆、大石寺に登山することなく、弘安2年の御本尊を拝することもなかったわけであり、各人の御本尊に自行化他にわたる題目を唱えて絶大なる功徳を受け、宿命転換と人間革命を成就し、世界広布の拡大の実証を示してきたのです。まさに、これが会員が実践し、実感しているところなのであります。
 創価学会は、大聖人の御遺命の世界広宣流布を推進する仏意仏勅の教団であるとの自覚に立ち、その責任において広宣流布のための御本尊を認定します。
 したがって、会則の協議事項に言う「御本尊」とは創価学会が受持の対象として認定した御本尊であり、大謗法の地にある弘安2年の御本尊は受持の対象にはいたしません。世界広布新時代の時を迎えた今、将来のためにこのことを明確にしておきたいと思います。
 
 次に、「御書根本に」の部分は、従前の会則と内容的な変更はありません。
 最後に、「各人が人間革命を成就し、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現することを大願とする」について説明いたします。
 池田先生の小説『人間革命』の主題は、「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」であります。世界広宣流布の実現といっても、故人における一生成仏根すなわち人間革命の成就により成し遂げられるものであることから、教義条項の中に「各人が人間革命を成就し」との文言を新たに加えました。
 また、これまでの「一閻浮提広宣流布」を「世界広宣流布」と現代的な表現にあらためました。
 
 以上を踏まえて、今回、会則の教義条項を改正いたしました。
 今回の改正は、これまでの創価学会の信仰の基本を、大聖人の仏法の本義に立ち返って明確にしたものであります。
 したがって、学会員が各人の御本尊に自行化他にわたる唱題をし、それによって自身の人間革命を成就し、世界広宣流布を実現するという学会活動の基本は、これまでと何ら変わりません。
 明年はSGI発足40周年。さらに2001年から2050年を目指して7年ごとの前進を期す「第2の七つの鐘」の2番目の鐘が鳴り終わり、3番目の鐘を打ち鳴らす重要な2015年であります。
 文字通り、世界宗教への体制を固めた我が学会は、先生の指導のもとに、一段と広布の歩みを世界に広げて躍進してまいりたい。世界広布の新たな誓願に燃えて出発を切っていきたいと思います。
      (2014年(平成26年)11月8日付 聖教新聞_3面)


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