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 聖滅七二四年の新春を迎う

   年頭の辞

   躍進の年

 
                            冨士大石寺顕正会会長 淺井昭衞
 
 顕正会の御奉公は、昨年より期を画する新しい段階に突入している。それは、過去四十七年の戦いを序分としての最後の戦い、すなわち御遺命成就を見据えて、捨身の御奉公をなすべき段階に入ったということである。
 そしてこの新段階における最初の御奉公が、日本国をゆさぶった、あの大規模なる一国諌暁であった。
 
 日本の人々は、この国に、末法の全人類をお救い下さる久遠元初の御本仏が出現し給うたことを知らない。よって当時の日本国は、邪法の僧等の煽動があったとはいえ、こぞって大慈大悲の御本仏を憎み、あろうことか御頸まで刎ね奉らんとしたのであった。
 流罪の地・佐渡の雪中で大聖人は叫び給うた。「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」と。この師子吼そのままに、忽ち日本国に自界叛逆が巻き起こり、大蒙古はこの謗法の国を治罰した。
 以来七百余年、日本の人々は未だに大聖人の大恩徳を知らず、背き続けている。どうして諸天怒りをなさぬことがあろうか。
 加えて、あろうことか門下が師敵対に陥っている。すなわち創価学会は政治に狂奔して御遺命の国立戒壇建立を抛ち、宗門は阿部日顕が三大謗法を犯して御本仏に背き奉っている。諸天いかで怒りをなさぬことがあろうか。このゆえに今、いよいよ日本国は亡びんとしているのである。
 この重大事を全日本人に知らせんと、私は「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」の諌暁書を顕わした。諌暁書は全顕正会員の赤誠により列島の隅々にまで及び、配布は実に七百万部を超えた。
 そしてそれより八ヶ月、日本は異常な猛暑・洪水・台風・地震に襲われ、誰もが「今年は異常な年」を口にした。だが、この災害はまだ亡国の予兆のハシリであって、もしこのまま一国の謗法が続けば、やがて新尼抄にご予言された大災難が相次ぎ、ついには恐るべき亡国の他国侵逼が事実となる。
 しかしこの時、もし三百万の地涌の流類が一結して、大聖人の御心のままに命かけて戦うなら、日本は必ず救われる。
 
 残された時間は、あと十有余年――。本年の「躍進」の重大意義はここにある。さあ、全顕正会員心を一にして、日本を救う三百万、広布の鍵たる三百万を見つめ、大地ゆるがす歓喜の大行進をしようではないか。
 而(しこう)して心に懸(かか)ることは、正系門家の濁乱である。「仏法は体のごとし、世間はかげのごとし、体曲れば影ななめなり」の御教示のごとくんば、国家の命運に最も深刻な影響を及ぼすの仏法の壊乱である。
 阿部日顕は御本仏の一期の御遺命を破壊せんとしたのみならず、戒壇の大御本尊に敵対している身延の邪僧を大石寺に招き、「河辺メモ」では天魔その身に入るの正体を晒している。かかるニセ貫首が、清浄なるべき大石寺に蟠踞(ばんきょ)しているのだ。しかも一分の改悔もないことは、このたびの全国教師講習会の悪言に明らかである。この師子身中の虫を「呵責し駈遺し挙処」しなければ、御本仏の怨、大不忠の者となる。――本年なすべきこと、私はすでに心に決している。
 宗門を御在世の清浄に戻すのも、亡国日本を救うのも、すべては三百万への前進にかかっている。さあ、一念信解の功徳に歓喜しつつ、共に励まし「躍進の年」を戦い切ろうではないか。
 
   平成十七年元旦

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