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 広布前夜の「大罰の時代」見つめよ

   大聖人様は大罰の中にお救い下さる

   全顕正会に地涌の菩薩の魂みなぎる

 
 きょうも、大震災の中に守られた数々の体験発表が相次ぎましたが、本当に有難さが込み上げてまいります。顕正会員は、ただ大聖人様の御守護を頂いているのであります。
 
 立宗の御心に応え奉る
 
 さて、この三・四月法戦、未曽有の大震災があったにもかかわらず、誓願を大きく突破する一万六千二一七名の大折伏が、ついに成し遂げられました。
 大聖人様の立宗の御心に、一分でも応え奉ることができたと思えば、有難さでいっぱいであります。
 皆さんには、さまざまな苦難を乗り越え、よくぞけなげに真心を尽くし切ってくれた。三者とも、まことに立派でした。私は、よき男子部、よき女子部、よき婦人部を持ったことを、誇りに思っております。
 この三・四月法戦が、いかに大事であったか。いいですか。本年は一五〇万を成し遂げるべき年ですよ。国まさに亡びんとする日本国において、日蓮大聖人の御遺命を堅持する一五〇万の地涌の大集団が出現するということは、いかに重大か。
 
 150万への関所だった
 
 しかし、初陣二月は、まだ力が発揮できなかった。そこで三・四月の法戦こそ、一五〇万への関所であると私は密かに思っていたのです。
 ところが三月十一日、日本列島をゆさぶる巨大地震が発生した。弘通は困難になって当り前と思われた。私はただ東北の十数万顕正会員の身の上だけを案じた。
 だが――、不思議にも、全員が、御本尊様の御守護を頂いたのです。無事だったのです。
 ここに皆が、大聖人様の「湿れる木より火を出し・・・」の御守護、また「此の五字の大曼荼羅を身に帯し心に存せば・・・」の有難さに感泣したのであります。
 
 地涌の菩薩の魂にめざめる
 
 そして、この巨大地震を機に、顕正会にはかえって広宣流布の熱情がたぎってきた。東日本はもとより、西日本、全顕正会員に、地涌の菩薩の魂が湧き上がってきたのです。
 法華経の涌出品を拝見すれば、上行菩薩に率いられた六万恒河沙の地涌の菩薩は、大地震裂してその中から涌出したと説かれている。
 いま顕正会員はこの巨大地震によって、全員が地涌の菩薩の魂にめざめた。
 「たとえ我が身はつたなくとも、いま広布最終段階に大聖人様に召し出だされ、お題目を唱える身となれた。何としても御奉公しなければ申しわけない」
 この地涌の菩薩の魂に、みなが目ざめたのです。戦列から離れていた者まで続々と復帰してきた。新入信者も地涌の流類として瞳を輝かせた。
 かくてこの三・四月法戦、みごと大震災を乗り越え「一五〇万は必ず成る」の確証をつかんだのであります。
 巨大地震の余震はまだ激しい。今後さらに続く。まさに「大地動乱」でありますが、その中に油断なく、いよいよ強盛の大信力を取り出だし、秋までには一五〇万法城を断じて築き上げたい、こう念願しておりますが、みなさん、どうでしょうか。(大拍手)
 さて、大地動乱のことですが、日本には優秀な地震学者が大勢おります。しかし、今回のマグニチュード9・0の巨大地震だけは、これを想定していた学者は一人もいなかったですね。
 
 「想定外」
 
 だからみな大衝撃を受けたようです。これまで皆こう言っていたのですよ。
 「宮城県沖で約三十年間隔でマグニチュード7クラスの地震が起きてエネルギーを放出しているから、東北ではそれ以上のものは絶対に起きない」と。
 ところが今回の巨大地震は、宮城県沖を含む四つの領域が一斉に連動し、南北五〇〇キロ、東西二〇〇キロという巨大な震源域となって列島を揺さぶったのです。
 まさか四つの領域が連動するとは思わなかった、四つの岩盤が同時に割れるとは思わなかった ―― これが学者たちのいう「想定外」ということだった。
 で、大衝撃を受けて、東大名誉教授で政府の地震調査委員会・委員長を務めている、あの有名な阿部勝征さんはこう言った。
 「地震の見方を改めさせられた」と。地震学者が、自信を失っちゃった(大笑)。
 
 「仏法より事起こる」
 
 ではなぜ、誰も想定すらできなかったのか。
 それは、この巨大地震は「仏法より事起こる」ゆえと、私は確信しております。
 だから、四つの震源域連動などという、全く考えられぬ原因で、超巨大地震が発生したのであります。
 ちなみに、気象庁ではマグニチュード7以上を「大地震」といい、7・9以上を「巨大地震」と呼んでいる。
 7・9というと、大正十二年の関東大震災がそうです。7・9以上を巨大地震というのだから、マグニチュード9・0は「超巨大地震」というべきです。しかし想定されてないから呼称もない。
 マグニチュードというのは地震の規模を表わすものですが、これが一つ上がると、エネルギーは三〇倍になるのです。したがってマグニチュード7の三〇倍がマグニチュード8、その三〇倍がマグニチュード9です。
 だから9・0という地震はたいへんなもの、全くの想定外。まさに「仏法より事起こる」巨大地震だったのであります。
 
 列島全体が新しい活動期に
 
 地震発生以後、多くの学者がこの巨大地震を解析して、今後の影響について見解を述べておりますが、それらの見解は「3・11の巨大地震で、日本列島は新しい活動期に入った。もう列島のどこで、いつ、大きな地震が起きても全く不思議はない」ということに集約されます。
 マグニチュード9・0のエネルギーは、日本列島にかかる力の構造を、すっかり変化させてしまったのです。
 国土地理院の観測によれば、日本列島は東北から関東さらに中部地方にかけて、東西に引き伸ばされ、最大で5メートルも東に動いたという。この巨大なエネルギーが、未だ曽てない多数そして大規模な余震を引き起こしているのです。
 四月二十七日までに起きた余震は、マグニチュード7クラスが五回、マグニチュード6クラスが七五回、マグニチュード5以上の合計は五〇〇回を超えたという。まだ収まる気配は全くない。今後、数年から十年は続くと言われております。
 そしてこの余震において、もっとも懸念されているのが、マグニチュード8クラスの地震ですね。本震がマグニチュード9であるから、それから1を引いた8クラスの余震が起きる、というのが専門家の共通認識です。
 その震源は、本震の震源域内あるいはその北か南といわれている。北ならば青森県の沖、南ならば房総半島の沖ということになる。
 
 首都圏直下地震
 
 しかし、これらの余震とは別に、さらにいま強く懸念されているのが、今回の巨大地震で誘発される、首都圏直下地震と、東海・東南海・南海地震であります。
 首都圏直下地震については、このところ多くの専門家が一斉に言及しております。
 中でも東京大学地震研究所が四月二十二日「東日本大震災の影響で、首都圏の地盤に力が加わり、地震が起きやすい状態になっている」という解析結果を発表している。
 さらに、小田原地震・東海地震・首都圏地震について前々から言及していた石橋克彦・神戸大学名誉教授が、週刊朝日でこう述べております。
 「3・11の巨大地震で、小田原地震がいよいよ起こりやすくなったばかりか、今や小田原地震を待たずに、首都圏直下地震が起きる可能性が出てきた」
 その理由として「首都圏直下地震を引き起こす地下のプレート接触面に沿う変形が、少し上乗せされるような動きが生じたと推定される。したがって、首都圏直下地震が起こりやすくなったと言える」と説明しております。
 首都圏の人口は三二〇〇万人ですよ。日本の国土のわずか三・六パーセントの面積に、総人口の二六パーセントに当る人々がひしめいているのです。
 この超過密・ハイテク巨大都市群がもし巨大地震に襲われたら、それは石橋さんが曽て警告したように、まさに「人類にとって初めての体験」であり、「人類がまだ見たことのないような様相を呈する」ということが事実となる。
 そしてこの東京には、政治・経済の中枢が集中しているから、もしここが壊滅したら、日本は半身不随になってしまう。国家機能が麻痺してしまうのであります。
 
 西日本にも巨大地震が
 
 さらに、3・11の巨大地震で日本列島が活動期に入ったことで、「東海・東南海・南海の地震発生が早まった」との観測が、いま多くの専門家によりなされている。しかもこの三つの巨大地震は連動するといわれている。
 文部科学省の研究プロジェクトが四月七日に発表したところによれば「東海・東南海・南海地震が連動して起こると、宮崎県沖の日向灘でも地震が同時発生し、この四つの地震の断層は長さ七〇〇キロに達し、マグニチュード9クラスの巨大地震になる可能性がある。この場合、震度5強以上の揺れと大津波が西日本の大半を襲う」とある。
 
 浜岡原発が危ない
 
 この四地震の中でことに東海地震は、浜岡原発の問題があるから深刻であります。
 浜岡原発の危険性については、石橋克彦さんが前々から警告しておりました。石橋さんは、浜岡原発が東海地震の震源域の真ん中に建っていることから、「浜岡原発を直ちに止めよ」と政府に進言した。しかし容れられないので、「学者としての良心が許さない」と言って、政府の委員を辞任した人です。
 その石橋さんが、改めて昨日の東京新聞でこう述べておりました。
 「東海地震はマグニチュード8・0と想定されているが、もっと大きくなる可能性がある。しかも震源域から遠かった福島の場合と違い、浜岡は震源域の真ん中であり、揺れを生む断層面も浜岡直下なら十五キロほどで浅い。浜岡で大事故が起きれば、東京や名古屋も強い放射能汚染を受ける恐れがある」
 さらに「東日本大震災では、別々に起こると想定されていた複数の地震が連動した。東海、東南海、南海の三地震も連動する可能性がより現実的になった。大余震の続発や、千数百年に一度起きるとの説がある『超巨大東海地震』も、(浜岡原発においては)考慮されていない。制御棒が入らなかったり、原子炉を冷やす機器や配管が同時多発的に壊れる恐れがある」-と述べているのです。
 
 この見解の中で「東京や名古屋も強い放射能汚染を受ける」というところは見逃せないですね。東京がもし「避難区域」に指定されたら、千二〇〇万人の都民はどこに避難するのか。行くところはない。難民になってしまうではないか。
 このように、やがて起きるであろう「西日本巨大地震」は、まさに東日本巨大地震に匹敵する超巨大地震なのです。
 
 広布前夜の大罰の姿
 
 広布前夜の巨大地震の連発がどのようなものか、これでよーくわかりますね。
 まずマグニチュード9・0の東日本巨大地震が発生した。そしてこれが引き金となって首都圏直下地震が起こり、さらにマグニチュード9クラスの東海・東南海・南海・日向灘連動の巨大地震が西日本を襲うというものです。まさに大地の咆吼であります。
 いいですか。東日本がマグニチュード9・0、西日本も同じく9・0クラス。そして列島中央の首都圏は直下の大地震。その上に国家破産、異常気象、大飢饉、大疫病等の災難が続発し、ついには恐るべき他国侵逼が起こる――これが広布前夜における大罰の姿なのであります。
 すべては、日蓮大聖人の御化導を助けまいらせる諸天の働きによるのです。
 日本国は、この国に出現された大慈大悲の御本仏を怨み、御頸まで刎ね奉らんとした。この大罪は、我が父母を百千万億人殺すよりも重い。
 下山抄には「教主釈尊より大事なる行者」と。これは久遠元初の自受用身ということです。日本国は、この尊貴なる日蓮大聖人を、法華経第五の巻を以て頭を打ち奉ったうえ、御頸を刎ね奉らんとしたのです。
 「この大禍は現当二世にのがれがたし」と大聖人様は仰せられている。「現当二世」というのは、通常は現世と未来世を意味するが、この場合には日本国の現当二世です。すなわち御頸を刎ねんとした当時の日本と、背き続ける未来の日本国という意味です。
 ここに諸天は、御在世においては正像二千年に未だなき正嘉の大地震と蒙古の責めという大罰を以て一国を諌めた。
 このとき日本国の一切衆生は、大聖人様の絶大威徳に心中頭を下げ、逆縁の中にも未来仏に成る種を下して頂いた。これが御在世の逆縁広宣流布であります。
 そして末法濁悪の未来において、一国の謗法と門下の御遺命違背が重なるとき、諸天は怒りをなして御在世に次ぐ大罰を以て「まだ日本は背いているのか、早く日蓮大聖人を信ぜよ」と一国を諫めるのです。
 
 怨嫉者たちの嘲笑
 
 この諸天の怒りを感ずるゆえに、私は七年前の諫暁書「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」において「まもなく始まる巨大地震の連発を号鐘として、……ついには亡国の大難たる他国侵逼が起こる」と言い切ったのであります。
 これを見て、学会・宗門の怨嫉者たちは「そんなことが起こるものか」とあざ笑った。私はその悪口を聞きながら 「もし、そうなったらどうする」と、いつも心の奥で思っておりました。
 彼等には仏法がわからないのです。
 いいですか。大聖人様は「日蓮によりて日本国の有無はあるべし。讐へば宅に柱なければたもたず」と仰せられているではないか。もし日本一同が日蓮大聖人に背き続け、さらに正系門家が大事の御遺命を破壊しても、なお日本が栄え続けるというのであれば、仏法は嘘になってしまうではないか。
 彼等は、国立戒壇の御遺命を堅持する顕正会を怨嫉するあまり、この仏法の大道理すらわからなくなっているのです。
 柱なき家は潰れる、日蓮大聖人に背き続ける日本は必ず亡ぶ。ここに時来って、ついに今、大罰の時代に突入したのであります。
 もう誰もあざ笑うことはできない。大聖人様を軽賎する者、そして怨嫉者たちが、大罰の恐ろしさに顔を引きつらせる時が、広宣流布なのであります。
 「大事には小瑞なし」(大悪天善御書)と。
 いよいよ広宣流布して戒壇の大御本尊が国立戒壇にお出ましになるほどの重大事に、小瑞しか現われぬということはない。
 ここに正喜に次ぐ巨大地震が起き、未曽有の大罰が起きる。これこそ大瑞であります。
 
 御本仏の大誓願
 
 この大罰の中に、大聖人様は必ず日本をお救い下さる。ゆえに佐渡の雪中で「我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ等と誓いし願、やぶるべからず」と。
 この師子吼が、いかにいかに大慈大悲の重き御誓願であられるか。全日本人がこの大現証を眼前に拝し、掌を合わせ頭を地につけ「南無妙法蓮華経」と唱え奉る時は、まもなく来る。
 この重大御化導のお手伝いを申し上げるのが、広布前夜に召し出だされた、地涌の流類の大軍勢・顕正会であります。
 その顕正会は、本年秋にはいよいよ一五〇万になる。今後の御奉公を思えば、胸が高鳴る。
 さあ、全顕正会員が参加して一つ一つ石垣を積み、みごと秋までに一五〇万法城を築き上げ、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。以上。(大拍手)
 
 

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