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  正本堂崩壊こそ国立戒壇建立の大瑞

    池田大作 法主・公権力利用し顕正会抹殺謀る

    「大聖人は衣を以て覆い給う」の有難さ

           顕正新聞 平成26年8月5日(1317)号

 きょうの総幹部会もまことに素晴らしいですね。一人ひとりの登壇に、大感動が込み上げてまいりました。
 
  空前の大法弘通 
 
 さて、国難元年中盤の六・七月法戦、先ほど発表のごとく、誓願を三千余も上回わる、実に一万八千一二一名の大折伏が、ついに成し遂げられました。凄いですね。これは、六・七月法戦としては空前の大折伏であります。異常気象が打ち続く中に、全顕正会員の涙ぐましい大法弘通の真心、私はただただ有難く思っております。
 世間を見れば、みんな自分のことしか考えてない。欲と瞋りと愚かさの三悪道ですよ。その中で顕正会員は、三大秘法を弘めて人を救い国を救わんと汗を流している。菩薩界とはこのことです。顕正会こそ、日蓮大聖人の弟子・地涌の菩薩の大集団なのであります。
 またこの法戦において、一国を諌暁する「集団的自衛権・特集号」が爆発的な勢いで、列島全域に配布された。まさに六・七月法戦は、全員が立正安国論の御意を体しての、大地ゆるがす大行進でありました。
 

  安倍政権「終わりの始まり」 

 
 私は先月の総幹部会で「仏弟子一六五万の団結の力は、今や日本を動かしつつある」と申しましたが、向かうところ敵なしのごとくに見えた安倍政権も、いよいよ「終わりの始まり」が見えて来ましたね。
 
  滋賀県知事選 敗北 
 
 七月一三日の滋賀県知事選挙では、絶対勝つと見られていたのに、まさかの敗北となった。
 
  支持率急落 
 
 また一昨年一二月の第二次安倍政権発足以来、最高七〇%までの高い支持率を誇ってきた安倍政権であったが、今月に入ってからの支持率はどの調査でも、ガクンと落ちて過去最低を記録している。
 安倍内閣の応援団といわれている産経新聞の一九・二○日の調査ですら、支持率は過去最低の四五・六%、「支持しない」は四〇・二%で、不支持が始めて四割を超えた。
 またこれも安倍応援団といわれる、フジテレビ系の「新報道2001」の一七日の世論調査でも、支持率四六・六%、不支持率も四六・六%と、ついに支持と不支持が並んでしまった。もう少しで逆転です。
 支持率が三〇%台に突入すると内閣は危険水域と、昔から言われている。これは経験則です。世論調査の分析によれば、集団的自衛権に対する不信がいちばん大きかったらしい。
 
  アベノミクスの化けの皮はげる 
 
 またアベノミクスに対するマイナス評価も支持率急落につながったという。アベノミクスというのは、騙しですよ。国民に「そのうちに景気はよくなるんじゃないか」という幻想を懐かせ騙すのです。
 しかしその騙しが、そろそろばれて来たですね。ガソリンを始め食料品が一斉に値上がりしてきた。一方、給料は少しも上がらない。「安倍の言葉はウソではないか」と、そろそろ国民は気づき始めたのです。そのうちに悪性インフレが始まる。国債も株も円も暴落する。そして国家破産に直面して国民は奈落に突き落される。このとき全国民は本当に「騙し」の悪辣さを知る。今はその始まりであります。
 集団的自衛権の行使容認も、その危険性が広く国民の知るところとなった。かくて高い支持率を誇ってきた安倍政権に「終わりの始まり」が見えてきた。いよいよ「ロケット落とし」が始まってきたのであります。
 
  「身の為に申さず」の大精神 
 
 顕正会の諌暁というのは、世間の政治運動とは全く違う。顕正会は自己の利益などを主張したことがない。大聖人様は「身の為にこれを申さず、ただ法の為、国の為」と仰せられる。この大精神を以て、顕正会の諫暁運動はなされているのです。
 すなわち、ただ日蓮大聖人の仏法を立てて国を救わんとするもの。立正安国を訴えるもの。ゆえに大聖人様の御心に叶い、一人で叫んだとしても諸天に通ずる。況んや一六七万の団結においておや。必ず諸天を動かし、一国を動かしていくのであります。
 

  「末法濁悪の未来」いよいよ到来 

 
 さて、いま広宣流布の前夜、いよいよ大聖人様が三大秘法抄に仰せの「末法濁悪の未来」が到来したごとくですね。ゆえに亡国の前兆として、異常気象と大地動乱と人心の荒廃が、いま日本を覆っているのであります。
 一般世間の人にはわからないでしょうが、顕正会員は仏法の眼を以て、よーくこのことを見てほしい。
 
  異常気象 
 
 まず第一の異常気象ですが、国難元年の本年は、二月に関東・甲信を襲った観測史上最大の豪雪があった。
 そして六月には立正安国論に仰せの「六月に氷霜雹(ばく)を雨らし」という現象が見られた。大きな雹(ひょう)が東京の三鷹・調布等では一〇センチも積もり、道路が川のようになったという。
 さらに今日にいたるまで列島のいたる所で、突如の豪雨・洪水・土砂崩れ・落雷・突風・竜巻が荒れ狂っている。これも立正安国論にお示し下さったとおりであります。
 
  根本原因は太陽活動 
 
 気象庁はこれらの原因を、気圧配置や大気の温度差で説明しております。しかし、どうしてそのような気圧配置になるのか、なぜ大気が不安定になるのか。それは海水温の変化による。海水は熱容量が高いから容易には温度が上がらない。ところが今、この海水温が上がって来ているのです。
 では、その海水温の異常はなぜ起こるかというと、CO2由来の温暖化などではなく、太陽活動の異変から起こる。太陽活動こそ異常気象の根本原因である。まさに立正安国論にお示し下さる日月の異変がそれであります。
 
  大地動乱  
 
 次に大地動乱。これも根本原因は世間の知恵の及ぶところではない。プレートテクトニクス理論なども、表面の原因を説明したものに過ぎない。
 根本は依正不二という仏法の原理に照らさなければわからないのです。大聖人様は瑞相御書に「人の悪心盛んなれば、天に凶変、地に凶夭出来す」と仰せられている。
 
  3・11以降大地不安定 
 
 いま日本は三年前の3・11超巨大地震によって、日本列島が最大六メートルも東へ引き延ばされてしまったのです。その結果、列島全体の大地が極めて不安定になっている。よって、いつ、どこで、大きな地震が起きても不思議はない。
 その中でことに注目されているのが、首都圏巨大地震と南海トラフ巨大地震であります。3・11以降、地震予知の研究はめざましいですね。長足の進歩を遂げております。ことに国土地理院が全国千二百ヶ所以上に配置したGPS観測点のデータを活用しての、気鋭の学者たちの研究がいま注目されております。
 それらの分析によれば、二つの巨大地震の発生はもう確実です。来るか来ないかではない、確実で、しかもかなり切迫しているとのことです。
 
  首都圏巨大地震 
 
 首都圏巨大地震を起こす活断層としては、三浦半島断層群と牛伏寺(ごふくじ)断層と立川断層があるが、さらに大きなものがある。それが相模トラフです。大正十二年(一九二三年)の関東大震災を起こしたのが、この相模トラフでした。
 この相模トラフの「東側の領域」、つまり房総半島寄りの地下に、いま歪みが蓄積されている。その歪みは二〇一三年で、すでに最大九メートルに達しているという、ちなみに関東大震災が発生したときの「西側の領域」のひずみは、六メートルであった。
 
  南海トラフ巨大地震 
 
 また南海トラフにおいても、巨大地震の直前に発生すると言われる「スロークエイク」、プレートとプレートが、ゆっくりと滑って起こる地震ですが、それがいま見られるようになったのです。ですから、二つの巨大地震の発生はもう確実、しかもそれは極めて近いと覚悟しなければなりません。
 首都圏地震はマグニチュード8台といわれている。これが発生すれば日本の政治・経済の中枢が潰滅する。また南海トラフ地震は3・11一を凌ぐマグニチュード9・1以上と言われている。これは前々から「国難」と呼ばれている地震であります。
 
  無責任の亡国政権 
 
 これらの大地動乱を見ようとせず、また中国がミサイルで狙っていることも無視して、川内原発の一〇月再稼働を皮切りに、全国の原発を再稼働せんとしている安倍政権の愚かさよ、無責任さよ。
 私は強い憤りを以て、「亡国政権」と言いたい。
 
  人心の荒廃  
 
 次に人心の荒廃でありますが、立正安国論にはこのことを「一切の人衆皆善心無く」と仰せられている。人々が正しい仏法を捨てて顧みなければ、諸天はその国土を捨てる。そのとき国の秩序が乱れ、人心が荒廃するのであります。
 今の日本を見てごらんなさい。上は政治家から下は小学生にいたるまで、箍(たが)が外れたようになってしまったでしょう。
 
  政治家の堕落 
 
 政治家を見ても、号泣県議や脱法ドラッグ県議などのバカさ加減は誰にもわかるが、あれは氷山の一角ですよ。何のために議員になったのかわからぬような下らぬ者がゴロゴロしている。
 国会議員も同じ。みな国のことは思わず、己れの名声と利権とポスト漁りだけに没頭している。
 
  凶悪犯罪続発 
 
 社会を見れば、殺人・強盗・誘拐などの凶悪犯罪でテレビ報道は溢れている。誘拐は岡山県倉敷の事件がいま騒がれておりますが、実は年間一八○件も起きているんです。倉敷の事件も氷山の一角ですね。
 
  親子関係崩壊 
 
 家庭を見れば親子関係が崩れてきた。親が幼児を虐待して殺す、子が親を殺害するという忌まわしい事件が頻発している。
 先ごろ、こんな事件もあった。国立大学生の息子が、パチスロ代ほしさに母親を自宅でハンマーで打ち殺し、母親が家のローン返済分として封筒に入れておいた二八万円を手にするや、パチスロ店に直行したという。まことにケダモノ以下ですね。
 また日本はギャンブル依存症が四〇〇万人で、世界第一位です。ギャンブル依存症になれば心が崩れ、家庭もこわされる。ベネッセの情報漏洩の犯人も、ギャンブル依存症で借金があったという。
 
  政府が賭博場を 
 
 それなのに、政府はこういう連中からカネを巻き上げて「成長戦略」の目玉にしようとしている。これがカジノ法案ですよ。これを推進するために政府内に新組織を作ると、先日、菅官房長官が発表していた。
 いいですか。刑法で禁止している賭博規を、政府が作るというのですから、頭が狂ってるとしか言いようがない。
 
  「えんできるひと」 
 
 さらに私は心配しているのですが、清純なるべき少女の年齢層にまで、今、心の崩れが目立ってきたですね。
 警視庁では、インターネット上に不適切な書き込みをした児童に対し、警官という身分を隠して接触する、いわゆる「サイバー補導」に力を入れているとのことですが、本年の四月以降わずか三月で、昨年度を大幅に上回わるペースで、すでに九〇人の少女を補導したという。これ東京都だけですよ。
 一例を挙げれば、高校一年・一五歳の少女が、スマホの掲示板アプリに「えんできるひと」「さんご」と書き込んでいたという。「えんできるひと」とは「援助交際できる人」という意味。「さんご」とは「三万五千円」のことだという。
 私はこの平仮名文字を見たとき、「えんできるひと」・・・(大爆笑)、仏法に縁できるのかな(爆笑)と。「さんご」というのは、三五人も入信を待っているのかと(大爆笑)。同じ言葉でも、読む人によって全く違う(大笑)。「援助交際、待ってます。三万五千円です」 一五歳の少女がこういうことをしているのです。これを、親も知らない、教師も知らない。そしていま、急速に広がりつつあるという。
 スマホの普及度も、ついこの間までは小学五・六年生までだったが、最近では四年生まで流行ってきたという。朝から晩まで、スマホを離さない。夜おそく、ベッドにまで持ち込んで、友だちと交信している。ある児童は「一日に一千件もかかって来る、返信しないと仲間はずれにされる、イジメに遭う」と言っていたという。これで、まともな生活ができますか。
 このように今の日本は、上は政治家から下は小学生にいたるまで、箍(たが)が外れたようになっている。
 
  全日本人が魂を失っている 
 
 これみな、魂を失っているのです。大聖人様は「人に魂なければ死人なり。日蓮は日本の人の魂なり」(下種本仏成道御書)と仰せられている。どれほど放埓な者でも、仏様が心に宿れば、あっというまに自利々他の境界に変わる。魂がないから放埓になるのです。
 今がまさしく、広布前夜の「末法濁悪」の直中である。だから濁りも極まっているのであります。
 
  地涌の菩薩は濁りに染まらず 
 
 しかし、蓮華は泥水の中にあっても少しも汚れない。同じように、地涌の菩薩も世間の濁りには染まらない。いや、世間が濁れば濁るほど、清らかな信心に立つ。国が傾けば傾くほど、いよいよ広宣流布の大決意に立つ。これが地涌の菩薩であります。
 日本はいま二悪鼻を並べるゆえに、国まさに亡びんとしている。だが、日蓮大聖人に忠誠を貫く一六七万の仏弟子の大集団がある以上、断じて日本は亡びない。必ずや日本一同に、日蓮大聖人に南無し奉る日が遠からず来る。このこと、私は強く確信しているが、みなさん、どうでしょうか。(大拍手)
 

  顕正会の原点の月「8月」 

 
 さて、八月は顕正会の「原点の月」であります。顕正会が発足したのは昭和三二年の八月、また御遺命のゆえに、信徒団体として死罪にも等しき解散処分を受けたのも昭和四九年の八月、ゆえに八月を「原点の月」というのであります。
 私は不思議に思っております。顕正会の発足は、池田大作が公明党を結成して正本堂建設を言い出した、ちょうどその七年前でした。もしこの時に生まれ合わせていなければ、顕正会は御遺命守護の御奉公ができなかったのであります。
 
  第六天の魔王の働き  
 
 どうしてこの清らかな正系門家に、七百年来かってなき、御遺命破壊というような大不祥事が起きたのか――。いいですか。この宇宙には、仏法を守護する諸天善神が存在すると同時に、仏法を破壊せんとする魔の働きもある。この魔の働きの中心的存在を「第六天の魔王」というのです。
 第六天の魔王は、御在世には平左衛門・良観等の身に入って、大聖人様の御命さえも奪わんとしている。このような天魔であれば、広布前夜の御遺命成就のとき、これを妨害しないはずがないのです。
 
  正系門家から「国立戒壇」抜き取る 
 
 国立戒壇の御遺命を堅持してきたのは、正系門家・富士大石寺だけであります。身延・中山等の不相伝日蓮宗においては、国立戒壇などは全く知らない。なぜかといえば、この御遺命はただ日興上人ご一人への付嘱だからです。
 そこで第六天の魔王は、広布前夜の正系門家を狙うのです。もし正系門家から「国立戒壇」を抜き取れば、日蓮大聖人の一期の御遺命は消滅する。第六天の魔王が、これを狙わぬはずがないのであります。
 
  池田大作の身に入る 
 
 では、どうやってこの御遺命を消滅させようとしたかといえば―― 第六天の魔王は、まず宗門における最大の権力者・池田大作の身に入った。
 実はこの池田大作も、それまでは「国立戒壇の建立こそ、悠遠六百七十有余年来の日蓮正宗の宿願であり、また創価学会の唯一の大目的なのであります」(大白蓮華、昭和31年4月号)等と述べ、国立戒壇を盛んに主張していたのです。しかし魔が入ると、彼の胸中に、国立戒壇を疎ましく思い、邪魔だと思う心が湧いてきた。それは、国立戒壇が、世間に抵抗が多くて選挙に不利をもたらすからです。
 そこで彼は、国立戒壇を捨てようとした。そして国立戒壇を否定するために偽戒壇・正本堂を作ることを企てた。
 
  「法主」を籠絡 
 
 しかしこの大それた悪事は、池田大作一人ではとうていできない。そこで彼は、宗門の最高権威である、時の「法主」を籠絡したのです。
 時の「法主」は第六六世・細井日達管長であった。この人も昭和三五年の登座直後には「富士山に国立戒壇を建設せんとするのが、日蓮正宗の使命である」(大白蓮華、昭和35年1月号)等と正論を述べていたのです。
 しかし信心が薄かったのです。池田大作の工作にあうや、忽ちにその威圧に崩し、莫大な供養に心を蕩かされ、ついに「正本堂こそ御遺命の戒壇である」「国立戒壇は本宗の教義ではない」などと、とんでもないたばかりを言い出した。これも魔に誑かされたのです。
 広布前夜にはこのような異常事態も起こり得る。ゆえに日興上人は「時の貫首たりと雖も仏法に相違して己義を構えば、之を用うべからざる事」との御遺誡を、留め置かれたのであります。
 
  御遺命守護に立つ 
 
 「御本仏の唯一の御遺命が消滅せんとするのを見て黙止すれば、これこそ大聖人様に対し奉る最大の不忠になる。大聖人様のお叱りを受ける」ただこの思いだけで、私は御遺命守護の戦いに立ったのであります。そして連々たる諌暁のすえ、学会には二度にわたり文書で訂正せしめ、細井管長にもその訓諭を訂正せしめた。
 しかし池田大作は、顕正会が宗門に存在する以上、いつかは悪事が露見すると恐れ、顕正会を抹殺せんと宗門に解散処分を下させた。しかし解散処分を受けても顕正会は微動もせず、いよいよ強く連々と諌暁を続けた。
 
  正本堂崩壊! 
 
 そして凡夫の思慮を絶する不思議が起きたのです。それは、偽戒壇・正本堂がついに打ち砕かれ、地上からその姿を消し去ったということであります。細井日達は「この正本堂に大御本尊を永久に安置する」と公言し、池田大作も「末法万年の戒壇・正本堂」などと豪語していた。それが、わずか二六年間で、轟音とともに崩れ去ったのです。こんな不思議はない。
 これ大聖人様が、この大悪をお許しにならなかったのであります。ゆえに大聖人様は顕正会をして立たしめ諌暁せしめ、諸天をして宗門・学会を分裂せしめ、ついに正本堂を打ち砕かせ給うたのであります。
 
  御遺命成就を見つめて立つ 
 
 しかし、偽戒壇は消滅しても、未だ広宣流布は達成されていない。御遺命の国立戒壇は成就してない。ここにいま顕正会は、広宣流布を見つめて必死の御奉公に立っているのであります。
 魔の入った池田大作がこれを見れば、「何としても妨害をしよう」と思うに違いない。
 いいですか。池田大作の妨害の手口というのは、宗門の中においては「法主」の権威を利用した。しかし解散処分を下しても顕正会の前進は止まらない。かえって多くの学会員が続々と御遺命にまざめて顕正会に入会する。
 
  池田大作公権力を利用 
 
 この事態に組織崩壊の恐怖を感じた池田大作は、こんどは公権力・警察を利用して、顕正会の潰滅を謀ったのです。
 池田大作の側近中の側近で、謀略を担当してきた学会・顧問弁護士・山崎正友が、池田大作に背いたのち懺悔の思いを込めた告白文「昨日の師・池田大作への手紙」の中で、こう記している。
 「警察はいつでも学会の味方でした。その裏で、大川(現参議院議員)、藤井、藤原、竜などの都議会議員の活躍があったことは言うまでもありません。謀略と政治の圧力で、被害者を加害者に仕立て、国家権力を利用して弾圧するというやり方は、創価学会の十八番でした」と。
 公明党の地方議会における議席数が増大するにつれ、警視庁をはじめ各県警の予算の決定権を公明党が握るようになった。ここに警察が公明党に協力するという構図ができてきたのです。
 池田大作はこれをフルに利用した。すなわち国家権力を使って、顕正会が拉致・監禁・暴力を振るう団体だと、広く宣伝して組織防衛を図ろうとしたのです。
 
  「第二のオウム」と卑劣な宣伝 
 
 平成七年に「オウム真理教」の事件があった。今から一九年も前のことですから、若い人はあまり知らないでしょうが、これはたいへんな事件でした。
 オウム真理教というのは、宗教の仮面をかぶった犯罪集団です。拉致・監禁はもとより、信者を殺害してその財産を奪ったり、霞ヶ関の駅にサリンを撒いて数千人を死傷させたり、さらには国家を転覆させることまで企てていた、とてつもない凶悪団体です。当時、国中を震撼させたものです。
 学会はこれを利用したのです。「顕正会は第二のオウムだ」と宣伝して、学会員が顕正会に入会するのを防ごうとした。「恐ろしい団体だから、絶対に入ってはいけない」と、宣伝したのです。
 
  謀略の手口 
 
 この謀略はどのように行われたかというと――
 まず、真面目に仏法を勧める顕正会員に対して、「入信を強要した」とか、「監禁した」とか、「暴力を振るった」などの理由で、虚偽の告訴をする。警察はこの告訴を受けて顕正会員を逮捕し、本部会館や地方会館を家宅捜索する。そして全国のテレビ局がその映像を流すという仕組みです。
 この映像を見れば、学会員はもちろん、一般世間の人々まで「なんと恐い団体か」と誤解をするのは当然であります。このような卑劣な謀略事件は、すでに十数回に及ぶ。しかし一度も起訴をしない。捏ち上げ事件だからです。
 直近の事件でいえば、昨年九月一一日の警視庁公安部による大仰な本部会館の不当捜索があった。私はこの9・11事件を見て、「不当捜索・特集号」を出した。そしてさらに「池田大作と暴力団・特集号」を出して、池田大作および学会の卑劣な実態を白日のもとに晒した。
 学会員はこのような池田大作の悪の実態を少しも知らない。そして幹部のウソを信じて、顕正会を「第二のオウム」と本当に思っている。学会幹部が云う「顕正会は建物まで黒く塗っている」(笑)。「中へ入ったら大変なことになる」(笑)、と本気にまじめにそれを信じている。入会勤行で来てみたら「あっ、黒くない」(大笑)なんて驚く人もいる。
 
  誤解は必ず解ける 
 
 誤解というのは必ず解ける。そして誤解は深ければ深いほど、わかったときにはかえって信頼と尊敬が増すのです。
 いいですか。いま学会員が続々と入会してますね。どうして誤解が解けるのかというと、まず学会の信心に功徳がないことを学会員自身が身で味わっている。そして折伏をしてくれた顕正会員の明るく親切な姿に驚く。さらに御遺命の大事を聞いて、御遺命に背いていたから功徳がなかったのだと気づき、一生成仏を願って入会してくるのであります。
 やがて全学会員がめざめて、ともに国立戒壇めざして戦う同志となること、私は確信しております。
 
  悪口罵詈を恐れるな 
 
 悪口罵詈など、少しも恐れてはいけない。
 恐れ多いことですが、大聖人様に対し奉る悪口罵詈を見てごらんなさい。良観や念仏宗の悪僧どもは、あろうことか、大聖人を抹殺せんとして、こう言って幕府に訴え出たのです。「凶徒を室中に集む」さらに「兵杖」(行敏訴状御会通)と。
 すなわち凶悪なる輩を一室に集め、武器まで蓄えていると誣告(ぶこく)した。恐れ多くも大慈大悲の日蓮大聖人に対し奉り、とてつもない虚偽の告訴をしたのです。これ、大聖人を謀叛人・国事犯に仕立て上げる策略であります。このような卑劣な悪巧みを用いる。これが第六天の魔王の手口なのであります。そしてこの告訴を受けて平左衛門が、あたかも謀叛人を逮捕するかのごとくの、あの仰々しい、武装兵士・数百人を率いての逮捕劇を演じたのであります。
 だが、大聖人様はその頸の座において、久遠元初の目受用身の成道をお遂げあそばされた。そして国家権力がかえってひれ伏してしまったのであります。
 
  悪口罵詈こそ如説修行の証 
 
 いま広布前夜、徳うすく力もなき我ら凡夫が、消え失せんとする御遺命を見て守護し奉り、さらにいま御遺命成就をめざして死力を尽くして立つならば、第六天の魔王が謀略を構えるのは当然であります。
 私は悪口罵詈を喜んでおります。これこそ如説修行の証なのだと。大聖人様に忠誠を貫き仰せのままに戦えばこそ、一国に悪口罵詈が起こるのであります。
 
  衣を以て覆い下さる 
 
 だが大聖人様はつたなき我らを、必ず衣を以て覆って下さる、お守り下さる。そして広宣流布の御奉公を成さしめ給うのであります。
 私は、凡慮を絶したあの正本堂の崩壊を見て、確信しております。諸天の働きと顕正会の諌暁により、やがて日本一同、必ずや日蓮大聖人の大恩徳にめざめ、頭を地につけ掌を合わせて南無妙法蓮華経と唱え奉る日が遠からず来ると。もう広宣流布は、ギリギリの最終段階であります。
 さあ、次の大事な節たる二百万をめざし、全顕正会員、誇りと確信と大情熱に立ち、いよいよ大猛進しようではありませんか。以上。(大拍手)
 
 
 
 

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