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  「一切衆生の異の苦を受くるは悉く日蓮一人の苦」

    安倍首相は口先だけ、国思う心がない

    国土の災害・人心の荒廃いよいよ激し

             顕正新聞 平成26年9月5日(1319)号

 きょうの総幹部会も凄いですね。一人ひとりの登壇が、信心の歓喜と広宣流布の大情熱にたぎっている。大感動いたしました。このような集会は、日本のどこにもないのです。
 これ、日蓮大聖人の弟子として、人を救い国を救わんと戦う地涌の菩薩の大集団なればこそと、思うばかりであります。
 

  国土の災難いよいよ激し 

 
 さて先月の総幹部会で「亡国の先相として今、異常気象、大地動乱、人心の荒廃が顕著に現われている」と申しましたが、その後も、いよいよ激しさを増していますね。
 日興上人の申状における「国土の災難日に随って増長し」の仰せを、ただ肌身に感ずるものであります。

  「平成26年8月豪雨」 
 
 異常気象を見れば、さきほども大下女子部総務が四国・中国地方の大災害を具に述べておりましたが、八月に入ってからますます激しいですね。台風12号と11号が相次いで日本列島を襲い甚大な被害をもたらしたと思ったら、引き続き前線が停滞して、列島各地に観測史上最大の豪雨をもたらした。
 局地的なゲリラ豪雨が全国的に始まったのが、七月三〇日。以来、四週間も続き、本日もまだ各地で降り続いている。この歴史的な豪雨を、気象庁は「平成二六年八月豪雨」と名づけたが、まさに稀有の豪雨災害であります。ことに広島の豪雨は雷鳴とともに凄まじく、地元の人々は「天の底が抜けたような降り方」とか「激しい雨音が恐くて一睡もできなかった」と語ってましたね。
 その豪雨は山を崩し、土石流となって家を、人を、呑み込んだ。痛ましい犠牲者は死者・不明、八六人(8月25日現在)にものぼっている。土砂災害の被害者数としては「過去最大級」とのことです。その後の調べでは、土石流の平均速度は時速四〇キロにも及び、瞬間的には一四四キロのスピードであったという。一〇トンの巨大な岩も運ばれてきたとのことです。
 この異常な豪雨、まさに諸天の怒りを感じますね。諸天は「いつまで日蓮大聖人に背き続けているのか」と、この天変を以て誡めているのであります。
 

  人心の荒廃もいよいよ激し 

 
 また人心の荒廃ですが――先月の総幹部会では、一五歳の高一女子生徒がスマホの掲示板アプリに「えんできるひと」「さんご」などと書き入れていることに驚いたのですが総幹部会の翌日には、さらに国中が驚動するような事件が発生した。
 長崎県佐世保で起きた事件です。これも一五歳の高一女子生徒が起こしている。
 
  高一女子生徒が首を切り落とす 
 
 この女子校生は、親しい同級生を自分のマンションに呼び入れ、絞殺したうえ首を切り落とし、左手首も切断したという。
 まことに身の毛のよだつような犯罪を、平然としてやっているのです。取調官に対して「人を殺してみたかった」「遺体をバラバラにしてみたかった」などと述べ、反省の弁は一つもなかったという。
 恐ろしいですね。人間の心が全く失せている。心に悪鬼が棲みついているような、おぞましさです。こういう者が出てくるというのも、世の中が濁っているからです。これを「五濁悪世」というのです。
 
  父親は大物弁護士 
 
 この事件でさらに驚いたことがある。それは、女子高生の家庭は貧困ではない、貧困どころか、裕福で、ハイクラスであったということです。通っていた高校は県下有数の進学校で、成績は優秀だったという。
 父親はヤリ手の大物弁護士で、地元のテレビにもよく出ていた名士。佐世保ではトップクラスの高額所得者であったという。
 母親は東大卒で教育委員も務め、絵に描いたような教育熱心のエリート一家であったと。この母親は最近亡くなり、まだ喪中にもかかわらず、父親は婚活で二〇歳も年下の女性を迎えたと。それを仲間に披露するペーパーまで作って、乗馬している写真とか、ピアノが堪能であるとか、その多才ぶりを紹介して、はしゃいでいたという。
 
  カネや地位も幸福とは関係ない 
 
 なぜ、私がこんなことをくどくど言うかというと、世間で幸せそうに見えるおカネや地位などは、幸福とは全く関係ないということです。
 福運が尽きればアッというまに崩れてしまう。だから信心しなければダメなんです。
 
  「ノーベル賞候補」が首つり自殺!! 
 
 また八月早々には、理研の笹井芳樹副センター長が首つり自殺をして、これまた国中を驚かせた。
 彼は日本を代表する科学者ですよ。三六歳の若さで京都大学の教授に抜擢され、世界で始めてES細胞による網膜の立体生成を成功させるなど、ノーベル賞候補とまで言われていた天才科学者でした。
 それが、小保方晴子のSTAP細胞にのめり込んでしまったんですね。彼ほどの学者が、コピペと提造と改竄だらけの小保方論文のデタラメを見抜けないわけがない。にもかかわらず、なぜこのようなデタラメ論文の共著者になるほどの異常な肩入れをしたのか。事情を知る者は「iPS細胞で一躍脚光を浴びた、後輩の山中伸弥京大教授への対抗心から」というような推測をしております。
 もしそうだとすれば、これも名利と虚栄を追い求めての破滅であるということです。
 
  頭脳明晰も幸福とは関係ない 
 
 いずれにしても、いかに頭脳明晰であっても、そんなものは幸福とは関係ない。これまたすぐ崩れてしまう。だから信心しなければダメなんです。
 崩れぬ幸福というのは、御本尊の功徳による現世安穏・後生善処だけなのです。カネだ、名誉だ、地位だと、そんなものではすぐ崩れてしまう。成仏を根底にしない人生は、根のない浮き草と同じ。虚栄は泡のようなものです。
 人生の目的が成仏にあることを知らなければ、いかに頭がよくても、これを愚者という。人生の目的を知って仏道修行に励むのが、本当の智者なのであります。
 
 「すりはんどく」のこと 
 
 ですから、大聖人様はお教え下さる。須梨槃特(すりはんどく)は三年かかっても十四文字を諳(そら)んずることができないほど愚鈍であったが、信心が強かったから仏に成れたと。一方、提婆達多は六万宝蔵を諳(そら)んずるほど頭がよかったが、邪見であったから無間地獄に堕ちたと。
 少々頭が悪くても、信心さえ強ければいいんだと仰せられている。これ聞くと、安心しちゃう(大笑)。私たちもこれで行きたい。
 

  安倍首相には心がない 

 
 しかし、この笹井事件などは、まだ理研内部の小さな問題です。私は、一国の命運をにぎる政治家の心こそ、最も重大だと思っております。
 このたびの四週間にもわたる「平成二六年八月豪雨」、その異常な荒れ方、その悲惨な被害を見て、政治家ならば「なぜこのようなことが起こるのか」と、心を痛めなければいけない。
 
  大災害の最中ゴルフに興ずる 
 
 だが安倍首相は、この大災害の最中、ゴルフに興じていたという。
 新聞の伝えるところによれば、安倍首相は二週間の休暇を取って山梨県の別荘にいた。このとき広島市内では一九日から豪雨が降り続き、各所で土砂崩れが始まっていたのです。二〇日の未明には、多くの人が生き埋めになっていることが伝えられた。
 これを受け、午前四時には首相官邸の危機管理センターに情報連絡室が設置され、午前六時には、NHKニュースがその生々しい現場の映像を流していた。そして六時半には、広島県知事が陸上自衛隊に災害派遣の要請をしております。このような状況下、安倍首相も午前六時半、別荘から関係省庁に指示を出した。「政府の総力を挙げて、被災者の救命・救助に全力で取り組むように」と。大きな被害が想定されたからこそ、この指示を出したのでしょう。
 それならば、別荘からすぐ官邸に駆けつけるのかと思ったら、そうではなかった。その後すぐ別荘を出発して、富士河口湖畔のゴルフ場に入って、森喜朗元首相、萩生田光一自民党総裁特別補佐、日枝久フジテレビ会長らとともにプレーを始めたのです。途中、側近からの連絡を受けてプレーを中断してゴルフ場を出たのが九時二〇分。約二時間、ゴルフ場にいたことになる。
 
  夜、再び別荘ヘ 
 
 それから急遽、帰京して官邸に入り、古屋圭司防災担当大臣から報告を受け、さらに対策会議に出た。その会議では、冒頭に古屋大臣がこう述べた。「命がかかっており、一分一秒も争う。関係省庁、自衛隊、消防、警察は、しっかり連携をとって対応してほしい」と。これらの報告を聞いたり、一連の指示を終えると、安倍首相はその日の夜、再び山梨県の別荘に戻ってしまった。「まだ休暇中だ」ということなのでしょう。
 いいですか。部下には「全力で取り組め」などと指示し、また悲惨な生き埋めの状況が刻々に伝えられているにもかかわらず、どうしたらゴルフなどに興じていられるのか。首相官邸の幹部は首相をかばって記者団に対し、「首相の対応には何ら問題はない。第一報を受けて指示を出し、その後、被害の大きさがわかって帰京し、自衛隊派遣など適切な対応をしている」などと釈明しているが、夜ふたたび別荘に戻るとはどういうことなのか。
 
  ゙安倍晋三の正体見たり゙ 
 
 まさに゙安倍晋三の正体見たり゙ですね。彼は口では「国民の生命と安全を守る」などとよく言う。しかし、心がないのです。
 だから危険きわまる原発の再稼働も平然とできるし日本の農業を破滅させ、モンサントなどの有害食品を輸入するTPPの推進もできるし ギャンブルで人を狂わせるカジノ賭博場も作れるし 株価維持のために、国民の大事な年金積立金を株式市場に役人することもできるのです。さらに悪いのは、アベノミクスと集団的自衛権の行使ですよ。
 
  アベノミクスの騙し 
 
 アベノミクスは必ず悪性インフレを招いて、国民生活を奈落の底に突き落とす。こんな騙しが平然とできるのも、心がないからです。
 国民はまだそれがわからない。そのうちに悪性インフレが始まって、物価が三倍、五倍、一〇倍と上がっていったとき、初めて気がつく。国債が暴落し長期金利がハネ上がれば、一千兆円超の大借金の重圧で国家が破産する。そうなると、年金も吹っ飛んでしまう。これは国家的な大詐欺ですよ。
 このとき国民は憤るが、責任を取る者はもうそのときいない。
 
  集団的自衛権行使は米国の戦争の下請け 
 
 また集団的自衛権の行使は、かえって日本がアメリカの戦争の下請けになってしまうのです。アメリカは日本の柱ではない。日本の人々は、この国に日蓮大聖人がましますことに、早く気がつかなくてはいけない。
 彼は、きょうも内閣改造について「人心を一新し、日本を取り戻す第二章を始める」などと言っておりましたが、皇国史観の妄執にとらわれているようです。
 
  権力に驕っている 
 
 彼はいま、権力に驕(おご)っているのです。今やマスコミを手なずけて批判を封ずることに成功した。大新聞、テレビ局、みな抑えられてしまった。正論を述べる学者等がいつのまにかテレビ・新聞から消えていく。また対する野党は無きに等しい。自民党員も逆らったら不利とばかりにおとなしい。
 かくて最高権力に驕り、慢心してきた。だから痛ましい生き埋め情報を聞いても、ゴルフなどに興ずることができるのであります。
 
  御本仏の大慈大悲 
 
 大聖人様は御義口伝に「一切衆生の異の苦を受くるは、悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」と。一切衆生が受けるさまざまな苦は、ことごとくこれ日蓮一人の苦である――と仰せあそばす。これが仏様の大慈大悲なのです。そしてこの苦を抜くために、三大秘法の大良薬をお勤め下されたのであります。
 北条時頼は、民の歎きを憂えては、全国を行脚して善政に努めたという。しかし大聖人様は立正安国論の中で「国主国宰の徳政を行う。然りと雖も唯肝胆を擢くのみにして・・・」と仰せられ、仏法を立てなければ、いかなる善政も虚しいとお教え下されている。
 いかに況んや安倍政権の悪政においておやであります。
 
  先難すでに現わる 
 
 すでに亡国の「先難」は現われている。すなわち三年前の3・11超巨大地震に始まって、いまの「平成二六年八月大豪雨」もそれに当り、さらに間もなく首都圏巨大地震と南海トラフ巨大地震が発生する。この二つの巨大地震だけで日本は潰滅状態になる。これが広布前夜の先難であります。
 そして先難が現われれば、後災たる他国侵逼は必ず事実となる。
 
  二〇年代こそ・・・ 
 
 では、その他国侵逼はいつか。私は前々から、それを二〇年代であると、ひそかに見据えておりました。
 一昨年、婦人部が二万人大会を開き、昨年、女子部が三万五千人の大会を開き、そしていま男子部が五万人大会を開かんとしているのも、まさに広宣流布の決戦場たる二〇年代を見つめての「出陣」なのであります。この他国侵逼が起これば、そのとき日本は亡びる。
 だが大聖人様は「我日本の柱とならむ・・・等と誓いし願やぶるべからず」と仰せ給う。このとき大聖人様は広宣流布あそばすのであります。このとき、この重大な御化導をお手伝い申し上げるのは、顕正会以外にはあり得ない。
 顕正会は、まず二百万の仏弟子の大集団を以て大諌暁に立つ。この二百万は加速度をつけて、一気に三百万、五百万、一千万、六千万となる。これ大聖人御一人のお力によるのです。ゆえに報恩抄には「日蓮が慈悲廣大ならば・・・」と仰せられる。
  
  ギリギリの広布最終段階 
 
 もうギリギリの広布最終段階であります。このこと、私は今、全身で感じております。さあ、大事の二百万を見つめて、いよいよ全顕正会で大地ゆるがす大行進を始めよう。九・十・十一月法戦こそ、まさしくその初陣であります。
 全員が大聖人様の分身となり、誇りと確信と大情熱をたぎらせ、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。以上。(大拍手)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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