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 国難二年、二悪鼻を並べて亡国ヘ

   早く二百万を成し遂げ日本救わん

   池田大作すでに 「戒壇の大御本尊の敵」


            顕正新聞 平成27年2月5日 (1333)号
 
 きょうの総幹部会も燃えるような熱気ですね。一人ひとりの登壇に大感動いたしました。
 

 世界恐慌こそ一閻浮提大闘諍の先相 

 
 いよいよ国難二年の戦闘開始であります。
 世界を見れば、一閻浮提大闘諍の前兆である世界恐慌が始まり出したですね。まず世界が同時不況になってきた。
 それだけではない。欧州はギリシャとそれに続くスペイン問題で、ユーロ体制が動揺している。またロシアは原油暴落と通貨安、加えて新規のドル調達ができずにデフォルト(債務不履行)が現実味を帯びてきた。さらに中国とアメリカの経済も綱渡り状態です。
 
 日本の国家破産が世界恐慌の引き金に 
 
 そして日本は、アベノミクスの化けの皮が間もなく剥がれようとしている。世界最大の借金国・日本が国家破産をしたら、その激震は直ちに全世界に及び、世界が大恐慌に引きずり込まれること疑いない。
 第二次世界大戦の前夜にも、一九二九年にアメリカ発の世界大恐慌がありました。しかしいま起こらんとしている大恐慌は、それとは質・量ともにスケールが違う。
 まさにいま起きつつある世界大恐慌こそ、大聖人様仰せの「前代未聞の大闘諍一閻浮提に起こるべし」(撰時抄)の前兆・先相であると私は確信をしております。
 
 飢渇は大貪より起る 
 
 曽谷抄には「飢渇は大貪よりをこる」と仰せられている。
 「飢渇」とは飢えること。食べ物がない、生活かできないということでしょ。現代における「飢渇」とは、まさに経済恐慌です。
 「大貪」とは強欲ということ。すなわち世界各国の強欲資本主義が、世界恐慌を引き起こすのであります。

 合戦は瞋恚より起る 
 
 さらに曽谷抄には「合戦は瞋恚より起こる」 戦争は瞋りから起こるのだ――と仰せられている。
 いま、欧米の経済制裁によって追い詰められているロシアは瞋りに燃えている。そしてその怒りが中国との結束を強めつつある。今や両国は同盟国のごとくですね。なかんずく核戦略において同盟関係ができつつあること、まさに世界の悪夢です。
 その中国とロシアが、今年は「戦勝七〇周年」とて、日本を念頭に置いての反日行事を大々的にやると言っている。これは昨年、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が、上海で会談して決めたものです。
 その際の声明文の冒頭にはこうある。「歴史を歪曲し、戦後の国際秩序を破壊する企みに反対する」と。これは安倍首相のいう「戦後レジュームからの脱却」に対する警告です。このように中ロは、対日史観で共闘する姿勢を鮮明にしております。
 

 二悪鼻を並べる日本 

 
 今年は敗戦より七〇年、大きな節目ですね。先の大戦で日本は三百数十万人という痛ましい犠牲者を出した。だが「大罰未だ終わらず」です。
 それは、日本が未だに日蓮大聖人の仏法に背き続けているゆえであります。ことに今、あろうことか、創価学会がついに極限の大謗法を犯すに至った。
 また安倍首相は二八九名の国会議員を率いて自ら「神道政治連盟国会議員懇談会」の会長として、日本を「神の国」にしようとしている。
 
 聖徳太子 神の国を仏の国ヘ 
 
 「神の国」について少し説明します。
 欽明天皇の御代に仏教が始めて渡来するまでの日本は、神の国だったのです。すなわち天照太神をはじめとする神々を崇めている国だった。
 しかし仏教が渡来したとき、豪族の蘇我氏は仏教を立てるといい、物部は神を立てるといい争いが起き このとき聖徳太子が出現して、蘇我と共に仏法守護の戦いを起こし、神に祈った物部に勝った。
 かくて日本は、神の国から仏の国になったのです。神は所従、仏は主君となったのです。ゆえに曽谷抄には「神は負け仏は勝たせ給いて、神国はじめて仏国となりぬ」と仰せられている。
 その後、桓武天皇は伝教大師を外護して比叡山に法華経迹門の戒壇を立てた。これが像法時代における、仏法中心の日本の姿だったのです。しかしやがて仏法の中から真言・念仏等の邪法が出現して国主も誑かされ、王法も衰微した。
 
 末法は三大秘法 
 
 そしていよいよ末法に入る。
 末法には下種の御本仏・日蓮大聖人がご出現になり、三大秘法を弘通あそばされた。末法においては、この三大秘法を立てなければ国家の安泰はない。ゆえに日興上人は申状に「所詮末法に入って法華本門(三大秘法)を建てられざるの間は、国土の災離日に随って増長し、自他の叛逆歳を逐うて蜂起せん」と。この仰せのままに、大聖人御入滅後の日本は、幕末までが「戦国時代」に象徴される自界叛逆の時代。
 そして明治以降は日清・日ロ・日中・太平洋と、他国との戦争に巻き込まれてしまった。これ、明治以降の日本が、神道を国教として日蓮大聖人の仏法を軽賤・無視したからです。そして昭和二〇年に悲惨な敗戦を味わった。
 しかし大罰は未だ終らず、今、中国の大侵略を前にして、いよいよ国家存亡の危機を迎えている。
 
 二悪鼻を並べる 
 
 このとき、安倍首相は神社本庁と結託して、「神道政治連盟国会議員懇談会」なるものを率いて、日本を「神の国」に戻そうとしているのであります。
 いいですか。
 学会・公明党は戒壇の大御本尊に背き奉り、安倍政権は日本を「神の国」にしようとしている。この二悪鼻を並べる日本、どうして安泰たり得ましょうか。諸天善神はこれをどのように見るか。
 
 今後いよいよ国傾く 
 
 今後、諸天の誡めはいよいよ厳しくなるに違いない。ゆえに月を逐って国土の災難は激しくなり、他国侵逼は年ごとにその色を増すと、私は思っております。
 大聖人様は「風は是れ天地の使いなり」(八幡宮造営事)と仰せでありますが、本年は元日以来今に至るまで、列島各地で連日のごとく三〇メートルを超す悪風が吹きまくっていますね。きょうの首都圏も朝から悪風です。
 私はこの悪風、只事ではないと思っております。
 
 標的にされた日本 
 
 いま、あの凶悪な「イスラム国」が、ついに日本を標的にしました。三日前、日本人二人の殺害予告をしてきた。きょう(1月23日)の午後二時五〇分がタイムリミットだそうですが、その後どうなったか。これも安倍首相の「積極的平和外交」なるものが裏目に出たということです。
 安倍首相は「積極的平和外交」とか「地球儀を俯瞰する外交」とか言って、各国をまわりカネをバラ撒いている。大企業の首脳を引き連れ回わっているが、どうも浮いている感じがする。今回のことも安倍首相は、行かなくてもいい中東へ行き、出さなくてもいいカネをバラ撒き、言わずもがなのことを言った。それが狡猾なイスラム国に利用されたのです。
 そうでしょう。日本人二人が拘束され、身代金を要求されていたことは、それぞれ昨年八月、一〇月にわかっていたことです。政府はすでに把握していた。なのに、安倍首相はエジプトのカイロで「イスラム国がもたらす脅威を食い止める」と言い、さらに「イスラム国と戦う周近国に二億ドルの支援をする」と大見得切った。これがきっかけとなって今回の事件が起きたのです。まことに政治家として軽率きわまる。この発言に付け込まれて、日本がイスラム国の「標的」になってしまったのです。
 すべては、仏法に背けば裏目に出るということであります。今後、イスラム国は日本を狙う。日本国内もさることながら、海外に駐在する日本人は一一八万といわれている。この人々がテロの危険にさらされるのであります。
 また北朝鮮も日本を憎悪している。ノドンとテロ部隊を持つ金正恩はいつ何をしでかすかわからない。拉致問題で日本から大金をせしめようと思ったところ、思うようにならない。それで苛立っている。
 
 国家存亡の危機 
 
 何よりも、中華大帝国を築かんとする中国は、いま月々に日本への圧力を強めつつある。尖閣諸島周辺の海域にはこれまでは監視船だけであったが、昨秋からは中国海軍の軍艦まで侵入するようになった。そして今や「東風41」まで持つに至ったのです。もしこの中国が本格的な侵略を開始したら、そのとき日本は亡ぶ。
 この国家存亡の危機を大聖人様から見せて頂き、顕正会は昨年九月、五万男子部大会を機に、いよいよ二○年代の広布の決戦場を見据え、出陣したのであります。
 
 二百万を急がん 
 
 二百万の仏弟子の大集団が大聖人仰せのままに戦うならば、日本は必ず救える。二百万こそ急がなければなりません。そして迎えた本年の、いよいよ初陣であります。初陣二・三・四月の弘通誓願は、二万といたします。
 この初陣の法戦の中に、百七〇万は音もなく過ぎる。そして二百万は断じて二〇一九年までに成り、大聖人御馬前の大事な御奉公に必ず間に合うのであります。
 
 地涌の菩薩続々 
 
 いいですか。広宣流布が近づくにつれて、地涌の菩薩は続々と現われてくるのです。すべては大聖人様のお力であります。
 きょうの総幹部会でも、未だ曽てない大人事ですね。隊長・区長・支区部長以上の登用だけで七七人ですよ。「辞令授与というのは疲れるなー」と思った(大笑)。さらに各部における総班長・支隊長・班長・組長の抜擢は数千人におよぶ。まことに膨大な数です。
 私は嬉しい。いま全顕正会員が誇りと確信と決意に燃えている。この姿こそ、大聖人様に召し出だされた地涌の菩薩が、続々と顕正会に集いつつある姿なのであります。
 さあこの初陣、共に励まし、全員の歓喜の力で、百七〇万を大きく突破したいと念願しておりますが、みなさん、どうでしょうか。(大拍手)
 
 教学試験の大熱気 
 
 さて、先般の教学試験のことですが、先ほど発表のごとく、今年は三万一千人が受験したとのこと、凄いですね。
 北海道や東北では猛吹雪を乗り越えて試験会場に到達し、お互いに肩たたき合って喜び合っていたという。また今年は、台湾、モンゴルでも試験が行われたとのこと。有難いですね。貪・瞋・痴の三毒で濁った今の世の中で、これがいかに稀有なことか。
 そうでしょう。仏教学者でもない一般庶民が、難信難解の文底深秘の大法を真剣に学んでいるのです。身延派の立正大学の教授クラスでも全くわからぬ文底深秘の大法、その難信難解の大法を、顕正会員は以信得人でつかませて頂いているのです。
 そして大聖人様の大慈大悲と絶大威徳に涙を流し、ますます恋慕渇仰の信心を深めている。このような光景は、日本国のどこにもない。これ大聖人様の眷属、地涌の菩薩の大集団なればこそと、私は思っております。
 

 「立正安国論謹講」を全員心肝に 

 
 そして今年は「立正安国論謹講」が三級試験のテキストになりましたが、私は、受験者に限らず、入信早々の人も古参の幹部も、今こそ全員が、改めてこの書を心肝に染めてもらいたいと念願しております。
 
 一代御化導貫く大綱の御書 
 
 立正安国論は、大聖人様の一代御化導を貫く大綱の御書です。そしてその奥書には「未来亦然るべきか。此の書は微有る文なり」と仰せられている。
 立正安国論は空論ではない、徹がある、理論と現証が一致しているのです。大聖人様は、災難の起こる原理を、縦には三世を貫き横には宇宙法界をきわめる透徹の仏智を以てお覚りになり、「日本国に、必ずや自界叛逆と他国侵逼が起こる」と御予言あそばされた。しかし日本国中、誰もこのことを信じなかった。だが、御断言から十四年後、日本中の誰もが夢にも思わなかった他国侵逼、大蒙古の責めが、事実となったのです。
 ゆえに「此の書は徴有る文なり」と仰せ給うのであります。まさに立正安国論こそ、理論と現証の一致を以て御教示下された、未来永遠にわたる国家安泰・世界平和の一大明鏡なのであります。
 そして「未来亦然るべきか」とは、別して広宣流布・国立戒壇建立の前夜には、立正安国論にお示し下された現証が、再び日本に起きてくるということであります。そこにいま、広布最終段階に戦う顕正会員こそ、立正安国論の御聖意を心肝に染め、大確信に立って広宣流布を進めてほしいのであります。
 
 「立正」とは国立戒壇建立 
 
 いいですか。立正安国論の結びの御文には「汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ」と仰せでしょ。この「実乗の一善」とは何か。
 御文の表面の意すなわち附文の辺においては、「実乗の一善」とは、実大乗たる法華経を指す。しかし究極の元意においては、まさしく法華経本門寿量品の文底に秘沈された大法であります。
 では、その文底秘沈の大法の実体とは何か。これまさしく、日蓮大聖人の出世の御本懐たる弘安二年十月十二日に御図顕あそばされた「本門戒壇の大御本尊」の御事であります。
 されば「実乗の一善に帰せよ」とは、日本一同がこの大御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉る広宣流布のとき、国立戒壇を建立してこの大御本尊を安置し奉るべし――ということであります。
 このとき、日本は始めて仏国となる。仏国になれば他国の侵略を招くこともない、三災七難も消滅する。

 大御本尊の妙用により日本を仏国にする秘術 
 
 まさしく国立戒壇とは「本門戒壇の大御本尊」の無量無辺の功徳・妙用によって、日本を仏国にするの秘術なのであります。
 地球上に、もし一つの仏国が出現すれば、やがて全世界がこの大法にめざめて南無妙法蓮華経と唱えるようになる。このとき全世界が仏国土となり、戦争も飢餓も疫病もなくなり、全人類は心豊かに三大秘法を修行して、人ごとに一生成仏を遂げさせて頂ける。こんな有難いことはない。
 ゆえに数行証御書には「前代未聞の大法此の国に流布して、月氏・漢土・一閻浮提の内の一切衆生、仏に成るべき事こそ有難けれ、有難けれ」と。
 これこそ大聖人様の究極の大願であられる。そしてこの全世界仏国を実現する鍵こそが、実に日本における国立戒壇建立なのであります。
 

 学会ついに「戒壇の大御本尊」を捨てる 

 
 しかし第六天の魔王は必ずこれを妨害する。ことに広宣流布の前夜になれば、第六天の魔王が拱手傍観(きょうしゅぼうかん)しているわけがない。
 そこに今、ついに創価学会は、あろうことか「弘安二年の御本尊は受持の対象にはしない」と言い切った。本門戒壇の大御本尊を捨てると、公式に宣言したのであります。
 大聖人様に対し奉る反逆これに過ぎたるはない。まさに極限の大謗法であります。
 
 天魔その身に入る 
 
 第六天の魔王がその身に入らずして、どうしてこのような大反逆・大謗法ができましょうか。
 大聖人様は最蓮房御返事に「予日本の体を見るに、第六天の魔王智者の身に入りて、正師を邪師となし、善師を悪師となす。経に『悪鬼其の身に入る』とは是れなり」と。
 念仏宗の法然が「捨・閉・閣・抛」と唆して人々に法華経を捨てさせたのも、真言の弘法が「第三の劣」と貶して法華経を捨てさせたのも、叡山の慈覚・智証が「理同事勝」とたばかって法華経を捨てさせたのも、みなこの第六天の魔王の仕業であります。
 そしていま、第六天の魔王は池田大作およびその一党の身に入って、八百万学会員に戒壇の大御本尊を捨てさせようとしているのです。
 
 「戒壇の大御本尊の敵」 
 
 大聖人様は滝泉寺申状に「法を壊る者を見て責めざる者は、仏法の中の怨なり」と仰せられている。
 大聖人様は法華経に背く謗法の者を「法華経の敵」と御表現あそばしておられるが、池田大作一党はすでに「戒壇の大御本尊の敵」であります。
 このような大謗法者を見て責めぬ者は、大聖人の弟子ではない。かえって仏法の中の怨になってしまう。また、池田大作一党にたぶらかされて、いま多くの学会員が戒壇の大仰本尊を捨てて、現世には功徳を失い、臨終には悪相を現じ、後生には地獄に堕つること、何とも不憫です。同じく信心の力を起こしながら、悪師に付くゆえに不幸になる。何とも痛々しい。
 私は八百万学会員を救いたい。早く正義にめざめさせ、共に国立戒壇建立に戦う同志にしたいと念願しております。
 

 「学会員を救う特集号」発刊 

 
 そこで、いよいよ「学会員を救う特集号」を作ります。先月の総幹部会における講演に加筆をして、全学会員にわかるものにしたい。そして全学会員にこれを読ませたい。
 できれば「男子部大会・特集号」をも合わせて読ませたい。どうしてかというと、男子部大会特集号には、大聖人様の大慈大悲と絶大威徳が説かれているからです。
 学会員は大聖人様の大慈大悲がわからない、絶大威徳を知らない、諸天善神の存在も、大聖人様が諸天に申し付け給うことも知らない。だから先ほどの登壇でもありましたね。竜の口の大現証について「あれは偶然の隕石」だとか。これが学会の薄っぺらな摧尊入卑(さいそんにゅうひ)の教学なのです。ゆえに恋慕渇仰の信心も起こらない。そしてついに、戒壇の大御本尊様もいつのまにか忘れてしまうのであります。
 学会員を教うため、何としても全員に、この特集号を読ませたい。
 
 学会員の道念に訴えよ 
 
 もし道念ある学会員ならば臨終のことを思い、成仏を願う学会員ならば必ずめざめる。必ずわかると私は確信する。
 いいですか。道念とは何か。目先の御利益だけを願うような薄っぺらなものではない。成仏を願う心、もっと端的にいえば、臨終を憂えるのが道念ですよ。
 大聖人様は御書の各所に、世親・馬鳴・嘉祥等の懺悔の姿をお示し下されている。
 
 世親の道念 
 
 世親菩薩は本小乗の論師だったが、無著菩薩に依って破析されるや心から改悔し、今まで小乗にこだわって大乗を誹謗した罪を滅せんとして、自分の舌を切ろうとしたのです。そのとき無著に「汝その舌を以て大乗を讃歎せよ」と言われ、忽ちに五百部の大乗論を造って小乗を破し、我が罪を滅したという。
 
 馬鳴の道念 
 
 馬鳴菩薩も本外道のリーダーであったが、勒比丘に折伏されて自分の誤りを知るや、自ら頭を刎ねようとした。このとき勒比丘に「汝、頭を切ること勿れ、その頭と口を以て大乗を讃歎せよ」といわれて、忽ちに大乗起信論を著わして外道と小乗経を破したという。
 
 嘉祥の道念 
 
 また嘉祥は中国第一の学匠・三論宗の元祖ですよ。ところが天台大師に破折され、たちどころに執着を捨てた。そして謗法の罪を滅せんがために、天台大師が説法されるときには、衆人の見ている前で我が身を踏み台として天台大師を高座に登らしめ、天台大師の両足をわが頭に承けたという。これ我が身を辱めて、今生に罪を滅せんとしたのです。
 このように世親・馬鳴・嘉祥は、今生の名利よりも後生の堕獄を恐れた。臨終の悪相を恐れたのです。ゆえに「舌を切る」といい、「頭を刎ねる」といい、また身を肉橋にしたのです。
 これが真の懺悔です。今生の名利よりも臨終のことを恐れ、一生成仏を願う。これが道念であります。
 
 臨終を恐れよ 
 
 学会員で、こんどの特集号を見ても、中途半端な気持ちで聞き、まだ躊躇し、学会に執着する者もいるでしょう。
 しかし人間は必ず死ぬ。臨終をこそ恐れなきゃいけない。戒壇の大御本尊様を誹謗することがどれほど恐ろしいことか。臨終に悪相を現じたら取り返しがつかない。これを恐れるのが道念です。この道念に訴えて学会員を救ってほしいのです。
 私は必ずわかると確信しております。池田大作一党はどうか知らないが、騙されている学会員はすべて救える、道念のある者は必ずわかる。そして直ちに大聖人様を恋慕渇仰して、国立戒壇建立に戦う仏弟子となること疑いない。
 
 大地ゆるがす広布の大行進を 
 
 さあ国難二年の初陣二月、内には学会員を救い、外には三毒の大衆を救い、いよいよ大地ゆるがす広宣流布の大行進をしたい。
 この初陣で、百七〇万を大きく突破して二百万への道を開き、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。以上。(大拍手)
 

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